英議会が本日12日、離脱修正案を採決。英ポンドが反応しそう
2019/03/12 08:36
デイリーフラッシュ
【ポイント】・英首相と欧州委員長が離脱修正案で合意
・英議会が離脱修正案を可決するかは不透明な情勢。可決されれば英ポンドが上昇しそう
(欧米市場レビュー)
11日欧米時間の外国為替市場では、英ポンドが堅調に推移。対円は一時、146.45円へと上昇しました。メルケル英首相とユンケル欧州委員長の会談が急きょ行われると伝わり、英ポンドの上昇材料となりました。
円や米ドルは弱含み。一時、ユーロ/米ドルは1.1254米ドル、ユーロ/円は125.16円、豪ドル/米ドルは0.7072米ドル、豪ドル/円は78.65円へと上昇しました。NYダウが反発し、円や米ドルの重石となりました。NYダウの終値は、前営業日比200.64ドル(0.79%)高の25650.88ドルでした。
(本日の相場見通し)
英ポンドは今朝、一段と上昇。対ユーロで2017年5月以来、対米ドルで約2週間ぶり、対円で1週間ぶりの高値を記録しました。「メイ首相は、(EUとの)離脱協定を強化・改善する法的拘束力のある修正を確保した」と伝わったためです。
メイ英首相とユンケル欧州委員長はその後、共同声明を発表。“EUと英国はアイルランドの安全策についての代替措置を2020年末までに模索することにコミットする”と表明。メイ首相は「EUとの合意で安全策について議会が求めていたものを確保した」との見方を示す一方、ユンケル委員長は「英国はこの合意か、EU離脱をしないかの選択となる」と語りました。
英議会は本日、メイ首相とユンケル委員長が合意した離脱修正案を採決する予定ですが、議会がそれを可決するかは不透明な情勢のようです。コービン英労働党党首は離脱修正案について、「否決すべきだ」と語りました。
本日の市場の関心は、離脱修正案をめぐる英議会の対応に向かうとみられ、それに関する報道に英ポンドが反応しそうです。議会が離脱修正案を可決した場合、“合意なき離脱”の可能性が消滅することから、英ポンドは上昇するとみられます。
離脱修正案が否決された場合は、英議会は13日に“合意なき離脱の賛否を問う採決”を行う予定です。
本日はまた、米国の2月コアCPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間21:30)。市場予想の前年比+2.2%と異なる結果になれば、米ドルが反応する可能性もあります。

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