トルコリラ:米国とトルコの関係をめぐる懸念が再燃

2019/03/08 15:15

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・TCMB(トルコ中銀)は6日、インフレ抑制を重視する姿勢を改めて表明。そのことはトルコリラの支援材料
・トルコはS-400(ロシア製の地対空ミサイル)購入する方針を堅持。米国との関係が悪化する可能性も


[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場では、が強含み。一時、米ドル/円は111.05円、ユーロ/円は124.38円、豪ドル/円は77.81円、NZドル/円は75.08円へと下落しました。日経平均が軟調に推移したことでリスク回避の動きが強まり、円の支援材料となりました。日経平均は中国の貿易統計が嫌気されたようです。中国の2月の輸出は前年比20.7%減。米国との貿易摩擦や春節の影響によって大きく落ち込みました。

[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は6日、政策金利を24.00%に据え置くことを決定しました。据え置きは4会合連続です。

声明では、「輸入物価の動向や内需の状況がインフレ指標を幾分改善させた」としつつも、「物価安定に関するリスクは依然としてくすぶっている」と強調。「インフレ見通しが大幅に改善するまで、引き締め的な金融政策スタンスを維持する」と表明し、「必要に応じてさらなる金融引き締めを行う」との方針を改めて示しました。

***

トルコの景気は悪化しています。2018年7-9月期GDP成長率は前年比+1.6%と、4-6月期の+5.2%から減速。10-12月期は、TCMBのこれまでの利上げや高インフレなどの影響によって、マイナス成長だった可能性があります。10-12月期のGDPは3月11日に発表されます。

一方で、インフレ率は依然として高水準です。2月のCPI(消費者物価指数)上昇率は前年比+19.67%と、1月の+20.35%から鈍化。6カ月ぶりに+20%を下回ったものの、TCMBの目標(+5%)を大きく上回っています。

景気の悪化に加え、トルコリラが安定して推移すれば、CPI上昇率も鈍化傾向を続けるとみられることから、TCMBはいずれ利下げを行うとみられます。ただ、CPI上昇率が十分に鈍化しない状況での利下げ(利下げを示唆するだけでも)は、TCMBの独立性をめぐる懸念を再燃させる可能性があります。

そのため、TCMBが今回、これまでの金融政策スタンスを維持し、インフレ抑制を重視する姿勢を改めて示したことは、トルコリラの支援材料と考えられます。

ただし、市場では米国とトルコの関係をめぐる懸念が再燃しました。米国はトルコに対してS-400(ロシア製の地対空ミサイル)を購入しないように求めていますが、エルドアン・トルコ大統領が6日に「S-400を購入する方針は絶対に撤回しない」と語ったためです。両国の関係が悪化した場合、トルコリラには下落圧力が加わる可能性があり、要注意です。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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