RBA声明に対する豪ドルの反応は一時的。市場の関心は6日のRBA総裁講演や豪GDPへ!?

2019/03/05 15:12

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は政策金利を1.50%に据え置き
・声明では、足もとの豪景気減速に言及しつつ、先行きについては楽観的な見方を維持
・6日のRBA総裁講演では、RBAの金融政策について新たな手掛かりが提供される可能性もあり


[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、NZドルが軟調に推移。一時、NZドル/米ドルは0.6789米ドル、NZドル/円は75.97円へと下落しました。中国の2月財新サービス業PMI(購買担当者景気指数)が51.1と、1月の53.6から低下し、NZドルの重石となりました。中国はNZ最大の輸出先です。

豪ドルも弱含み。一時、豪ドル/米ドルは0.7068米ドル、豪ドル/円は79.03円へと下落しました。NZドルと同様、中国の財新サービス業PMIの弱い結果が重石となりました。

[これからの展開]

RBAは本日(5日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置きました。市場予想通りです。

声明では、豪経済について「労働市場以外の指標は、2018年下半期に成長が減速したことを示唆している」と指摘。「家計所得の伸びが弱く、また一部の都市の住宅価格が下落する中での家計消費の強さが主な不透明要因」としました。その一方で、2019年の豪経済成長率の中央シナリオは3%前後を維持。「成長見通しは、企業投資や公共インフラ投資の増加、雇用の拡大に支えられている」との見方を示しました。

労働市場については、引き続き堅調であり、失業率は今後数年間で4.75%へとさらに低下すると予想。「労働市場は力強さを増しており、賃金の伸びは幾分上向いている」との見方を示したうえで、「これは歓迎すべき動向だ」としました。

住宅市場については、「シドニーとメルボルンの住宅市場は調整が続いている」との見方を示し、「両住宅市場の状況は依然として軟調であり、家賃上昇率は依然として低い。一部の借り手向けの信用状況は、ここ1年ほどで若干タイトになった」と指摘しました。

金融政策に関する文言は、2月5日の前回会合と全く同じ。「低水準の金利が、豪経済を引き続き支援している」との見方を示し、「失業率の一段の低下やインフレ率の目標水準への回帰が予想されている。ただ、そのペースは緩やかになる可能性が高い」と分析。そのうえで、「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」としました。

***

声明で豪経済の先行きについて楽観的な見方が示されたことで、豪ドルが声明発表直後に上昇したものの、上昇は一時的でした。声明の内容がRBAの利下げ観測を後退させるほどではないことや、ロウRBA総裁の講演や豪州の2018年10-12月期GDPの発表が6日にあるためと考えられます。

ロウ総裁の講演テーマは「住宅市場と経済」。RBAの金融政策について新たな手掛かりが提供される可能性もあります。豪GDPの市場予想は前期比+0.3%、前年比+2.5%ですが、一部には下振れるとの見方もあるようです。ロウ総裁の講演内容やGDPの結果が今後の豪ドルの動向に影響を及ぼす可能性もあります。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

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