今週は数多くの豪重要経済イベント。明日5日はRBA政策会合
2019/03/04 14:18
デイリーフラッシュ
【ポイント】・米中通商協議の合意への期待は、豪ドルにとってプラス材料
・ただし、市場の関心は豪経済イベントにも向く可能性あり
・5日のRBA(豪中銀)会合では、政策金利の据え置きが決まりそう
[レビュー]
4日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが堅調に推移。一時、豪ドル/米ドルは0.7109米ドル、豪ドル/円は79.49円へと上昇しました。「米国と中国は通商協議で合意に近づいている」との報道を受けて、両国の通商協議の合意への期待が高まり、リスク回避の動きが後退。投資家のリスク意識の変化を反映しやすい豪ドルの支援材料となりました。
NZドルも強含み。一時、NZドル/米ドルは0.6823米ドル、NZドル/円は76.39円へと上昇しました。豪ドルと同様、米中通商協議の合意期待がNZドルを下支えしました。
[これからの展開]
米中通商協議の合意期待は引き続き、豪ドルを下支えする可能性があります。
一方で、今週は豪ドルにとって重要な経済イベントが数多くあります。5日のRBA(豪準備銀行、中銀)政策会合、6日のロウRBA総裁講演(テーマ:住宅市場と経済)や豪2018年10-12月期GDP、7日の豪1月小売売上高です。市場の関心は、米中通商協議の行方とともに、それらにも向く可能性があります。
明日(5日)のRBA(豪準備銀行、中銀)政策会合では、政策金利は1.50%に据え置かれるとみられ、市場は声明の内容に注目しています。
RBAは “次の政策変更は、利上げと利下げのいずれもあり得る”との姿勢を示す一方、豪住宅価格の下落や中国経済の減速を背景に、市場ではRBAが年内に利下げを行うとの観測があります。
2月5日の前回会合時の議事録では、豪経済見通しには大きな不確実性があるとの見方が示されるとともに、RBAが住宅市場への懸念を強めつつあることも判明しました。
明日の声明は、仮に前回から変化するとすれば、豪経済の先行きについて悲観的な見方が示される、あるいは住宅市場への懸念を一段と強めることが考えられます。その場合、RBAの利下げ観測は一段と高まり、豪ドルには下落圧力が加わる可能性があります。

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