カナダCPI、政策金利の当面据え置き観測を補強する結果に
2019/02/28 13:40
デイリーフラッシュ
【ポイント】・カナダの1月総合CPI上昇率は、1年3カ月ぶりの低い伸び
・3つのコアインフレ指標は引き続き、BOC(カナダ中銀)の目標中央値を下回る
・CPIの結果は、市場の“BOCは政策金利を当面据え置く”との見方を補強しよう
・3/1発表のカナダ10-12月期GDPも重要
[レビュー]
2月28日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(27日)のNY終値近辺での“もみ合い”となりました。
NZの2月企業信頼感指数がマイナス30.9と、前回2018年12月のマイナス24.1から悪化したものの、NZドルは反応薄でした。
[これからの展開]
カナダの1月CPI(消費者物価指数)が昨日(2/27)に発表されました。
結果は、総合CPIが前年比+1.4%と、2018年12月の+2.0%から上昇率が鈍化。BOC(カナダ銀行、中銀)のインフレ目標(+1~3%)の中央値である+2%を再び下回りました。ガソリン価格が14.2%下落し、CPI全体を押し下げました。
一方、BOCが総合CPIと同様に重視する3つのコアインフレ指標は、共通値とトリム値が前年比+1.9%、中央値が同+1.8%となり、上昇率は2018年12月から変わらず。いずれも3カ月連続で+2%を下回りました。
ポロズBOC総裁は2月21日、「政策金利をいつかは中立水準に引き上げる必要がある」と述べ、追加利上げを示唆。一方で、「中立水準に引き上げるまでの道筋の不確実性は極めて高くなっている」とも語り、利上げを急がない姿勢も示しました。
1月CPIでは、総合CPIの上昇率が鈍化し、コアインフレ指標はすべて+2%を下回りました。“BOCは政策金利を当面据え置く”と市場はみていますが、今回のCPIはその見方を補強する結果と言えます。
カナダの2018年10-12月期のGDPが明日(3/1)発表されます。BOCはカナダの景気動向を懸念しているため、GDPの結果はCPI以上に重要と考えられます。
原油安の影響によって、10-12月期のGDP成長率は7-9月期の前期比年率+2.0%から鈍化するとみられますが、市場予想(+1.2%)以上に鈍化した場合、BOCの利上げは遠のくとの見方が市場に広がる可能性があります。

(出所:トムソン・ロイターより作成)

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