エスコムをめぐる懸念で南アフリカランドに対して下落圧力
2019/02/15 15:43
デイリーフラッシュ
【ポイント】・エスコム(南アフリカの国営電力会社)が経営危機。公共企業省は実質破たん状態との見解
・南アフリカ政府はエスコムを支援する方針。20日に詳細を発表する予定
・政府による支援策でエスコムをめぐる懸念は後退するか
[レビュー]
15日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は110.27円、豪ドル/円は78.12円、NZドル/円は75.12円へと下落しました。日経平均やNYダウ先物が軟調に推移し、円高材料になりました。
[これからの展開]
南アフリカランドは昨日(14日)、対米ドルで約6週間ぶり、対円で約3週間ぶりの安値を記録しました。
南アフリカランドが下落した要因は、“エスコム(国営電力会社)が実質破たん状態にある”との見解を南アフリカ公共企業省が示したことです。それを受けて、エスコムをめぐる懸念が一段と強まりました。
エスコムは国内電力の9割以上を供給。南アフリカでは、エスコムの経営危機によって電力供給が不安定な状況に陥っており、14日まで5日連続で大規模停電が発生しています。市場は、停電が低迷する経済にさらなる打撃を与えることも懸念しています。
ラマポーザ・南アフリカ大統領は7日、エスコムを金融支援する方針を示すとともに、同社を“発電”“送電”“小売り”の3社に分割すると表明。20日の予算案発表時に支援の詳細を明らかにすると語りました。
市場の関心は、予算案発表に向かうとみられます。そこでエスコムの再建に向けて市場を納得させる計画が示されなければ、南アフリカランドへの下落圧力は一段と強まる可能性があります。南アフリカランド/円の目先の下値メドは、7.67円(1/10安値)や7.51円(1/4安値)が挙げられます。

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