トルコ中銀の早期利下げの可能性は低下!?
2019/02/07 13:40
デイリーフラッシュ
【ポイント】・トルコ1月CPIは(4日発表)前年比+20.35%、上昇率は前月の+20.30%から若干加速
・TCMB(トルコ中銀)は、インフレ率の低下が確信できるまで引き締め的な金融政策スタンスを維持する方針
・1月CPIの結果、TCMBが利下げする可能性は低下
[レビュー]
7日東京時間の外国為替市場では、NZドルが軟調に推移。一時、NZドル/米ドルは0.6745米ドル、NZドル/円は74.09円へと下落しました。2018年10-12月期のNZ雇用統計の弱めの結果が、NZドルの重石となりました。
*NZ雇用統計の結果やNZドルの見通しについては、本日7日のToday's Flashをご覧ください。
円は強含み。一時、米ドル/円は109.75円、ユーロ/円は124.68円、豪ドル/円は77.91円へと下落しました。日経平均が軟調に推移し、円の支援材料となりました。
[これからの展開]
トルコの1月のCPI(消費者物価指数)が4日に発表され、結果は前年比+20.35%と、2018年12月の+20.30%からわずかに上昇率が加速しました。構成項目のうち、最大のウエイトを占める食品・ノンアルコール飲料(23.29%)が前年比+30.97%と、最も高い伸びを示し、それがCPI全体を押し上げました。
CPI上昇率は2018年10月に前年比+25.24%と、約15年ぶりの強い伸びを記録。その後、11月(+21.62%)・12月(+20.30%)と鈍化したものの、上昇率は今回、わずかとはいえ3カ月ぶりに前月から加速しました。

(出所:トムソン・ロイターより作成)
市場では、TCMB(トルコ中央銀行)が早期に利下げを行うとの観測が根強くあります。
ただ、1月30日のチェティンカヤTCMB総裁の発言や今回のCPIの結果を見る限り、TCMBが早期に利下げに踏み切る可能性は低下したとみられます。チェティンカヤ総裁は1月30日、「インフレの低下が確信できるまで引き締め的な金融政策スタンスを維持する」としたうえで、「必要なら、追加の引き締めを行う」との方針を改めて示しました。
TCMBの利下げの可能性が低下することは、トルコリラにとってプラス材料と考えられ、トルコリラは目先、底堅く推移する可能性があります。ただし、エルドアン・トルコ大統領のTCMBの金融政策に関する発言や米国とトルコの関係、シリア情勢には引き続き注意が必要です。
ただ、1月30日のチェティンカヤTCMB総裁の発言や今回のCPIの結果を見る限り、TCMBが早期に利下げに踏み切る可能性は低下したとみられます。チェティンカヤ総裁は1月30日、「インフレの低下が確信できるまで引き締め的な金融政策スタンスを維持する」としたうえで、「必要なら、追加の引き締めを行う」との方針を改めて示しました。
TCMBの利下げの可能性が低下することは、トルコリラにとってプラス材料と考えられ、トルコリラは目先、底堅く推移する可能性があります。ただし、エルドアン・トルコ大統領のTCMBの金融政策に関する発言や米国とトルコの関係、シリア情勢には引き続き注意が必要です。

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