カナダ中銀は利上げ継続の方針。カナダドルのプラス材料!?

2019/01/10 14:55

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・BOC(カナダ中銀)は、「政策金利を時間をかけて中立レンジまで引き上げる必要がある」と表明
・カナダドルは、中銀の金融政策の方向性の違いに下支えされそう

[レビュー]

10日東京時間の外国為替市場では、米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は107.82円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1567米ドル、豪ドル/米ドルは0.7182米ドル、NZドル/米ドルは0.6794米ドルへと上昇しました。FRB(米連邦準備理事会)の利上げ休止観測や軟調な米長期金利(10年債利回り)が、米ドルの重石となりました。

[これからの展開]

BOC(カナダ銀行、中銀)は昨日(9日)、政策金利を1.75%に据え置くことを決定。据え置きは、2会合連続です。

声明は、「原油価格の下落は、カナダ経済の見通しに重大な影響を及ぼした」と指摘。カナダの2019年のGDP成長率見通しを2018年10月時点の+2.1%から+1.7%に下方修正しました。一方で、需要の指標は2019年初めに再び勢いを回復して、成長率は2020年に潜在水準を上回るとの見方を示しました。

今後の金融政策については、「インフレ目標を達成するため、政策金利を時間をかけて中立レンジまで引き上げる必要がある」との見方を示し、追加利上げを示唆。“時間をかけて”の文言が今回追加されましたが、ポロズBOC総裁はその理由を「時間軸が曖昧であることを示すため」と説明しました。「適切な利上げペースは、原油市場やカナダの住宅市場、世界の貿易政策の動向次第」としました。

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BOCの声明では、利上げ継続の姿勢が改めて示されました。BOCは政策金利の中立水準を2.50-3.50%と推計しています。仮に0.25%ずつ利上げが行われると想定した場合、現在1.75%の政策金利が2.50%に到達するには、利上げはあと3回と考えることができます。

一方、9日に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、FRB(米連邦準備理事会)が追加利上げに慎重であることが明らかになりました。*FOMC議事録については、本日10日の『スポットコメント』で解説しています。

FRBは2015年以降に計9回の利上げを実施し、BOCは2017年以降に計5回利上げを行いました。利上げを続けてきたFRBとBOCですが、金融政策の今後の方向性は若干異なる可能性があります。また、日銀やECB(欧州中央銀行)、BOE(英イングランド銀行、中銀)は当面、金融政策の現状維持を続けるとみられます。

こうした主要国中銀の金融政策の方向性の違いは、カナダドルにとってプラス材料と考えられます。

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【マーケットView】
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※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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