米ドルには下落圧力がかかりそう

2019/01/10 08:45

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・FRB当局者が相次いで追加利上げに慎重な姿勢を示す
・FRBの利上げ休止観測から、米ドルには下落圧力が加わりやすい地合いか
・米ドル/円は下値を試し、ユーロ/米ドルは上値を試す展開になる可能性あり


(欧米市場レビュー)

9日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.97円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1555米ドル、豪ドル/米ドルは0.7194米ドル、NZドル/米ドルは0.6804米ドルへと上昇しました。エバンズ・シカゴ連銀総裁やボスティック・アトランタ連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁ら、FRB(米連邦準備理事会)当局者が追加利上げに慎重な姿勢を示し、米ドルに下落圧力がかかりました。

BOC(カナダ銀行、中銀)は政策金利を1.75%に据え置くことを決定。声明では、「インフレ目標を達成するために、政策金利を時間をかけて中立レンジまで引き上げる必要がある」とし、利上げを続ける姿勢を示しつつ、“時間をかけて”との文言を今回追加しました。

(本日の相場見通し)

昨日(9日)は、以下のように、FRB当局者から追加利上げに慎重な発言が相次ぎました。
〇エバンズ・シカゴ連銀総裁:「FRBには様子を見る十分な余地があり、将来の金融政策を評価するうえで2019年前半の動向は非常に重要」
〇ボスティック・アトランタ連銀総裁:「FRBは(2018年)12月に利上げをしたばかりであり、しばらくは経済の反応を見極めるべき」
〇ローゼングレン・ボストン連銀総裁:「政策を調整する前に、(経済)状況が一段と明確になるまで待つことが可能」

また、米FOMC議事録(2018/12/18-19開催分)では、多くのメンバーが次の利上げまで忍耐強く我慢することができると表明すると同時に、数人のメンバーが利上げを見送ることが好ましいとの見解を示したことも判明しました。この会合では、0.25%の利上げが決定されました。*FOMC議事録については、本日10日の『スポットコメント』で解説しています。

エバンズ・シカゴ連銀総裁らの発言やFOMC議事録の内容は、市場のFRBの利上げ休止観測を補強するものと言えそうです。米ドルには下落圧力がかかりやすいと考えられ、米ドル/円は1月4日安値の107.53円割れ、ユーロ/米ドル1.1619米ドル(18/10/16高値)超えを試す可能性があります。

NYダウは昨日、前日比91.67ドル高で終了し、4日続伸しました。4日続伸は約2カ月ぶりです。NYダウが落ち着きを取り戻しつつあることで、米株価動向に対する外為市場の反応は鈍くなっている感もあります。ただ、米株価に大きな変動がみられた場合、米株価動向が再び材料になる可能性もあります。

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【マーケットView】
マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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