米国とトルコの関係悪化懸念でトルコリラが下落

2019/01/09 08:35

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FOMC議事録で、FRBの利上げ休止観測は一段と高まるか
・BOC(カナダ中銀)が政策金利を発表
・トルコリラはシリア情勢に関する報道に要注意


(欧米市場レビュー)

8日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.1423米ドル、ユーロ/円は124.13円へと下落しました。ドイツの11月鉱工業生産が前月比マイナス1.9%と、市場予想(+0.3%)に反してマイナスとなったことが嫌気されました。

トルコリラも下落。トルコリラ/円は一時、19.67円へと値を下げました。米国とトルコの緊張が高まるとの懸念が浮上し、トルコリラに下落圧力がかかりました(後述)。

(本日の相場見通し)

当初7日と8日の2日間の予定だった米国と中国の通商協議は、本日(9日)も継続されます。通商協議に関して新たな報道が出てくれば、外為市場が反応する可能性があり、注意が必要です。

本日は、米FOMC(18/12/18-19開催分)議事録が公表されます(日本時間では10日午前4時)。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が4日、「FRBは経済動向を注視しつつ、忍耐強くあたる」と述べるとともに、「必要に応じて政策スタンスを大幅に変更する用意がある」と発言。それを受けて、市場ではFRBの利上げ休止観測が一段と高まりました。FOMC議事録が利上げ休止観測を補強する内容になれば、米ドルが下落する可能性があります。

また、本日はBOC(カナダ銀行、中銀)が政策金利を発表します(日本時間では10日午前0時)。その結果にカナダドルが反応しそうです。*BOCの政策金利発表については、8日の『オセアニアレポート』をご覧ください。

トルコリラは、シリア情勢をめぐる報道に注意が必要です。ボルトン米大統領補佐官が6日、米軍のシリアからの撤退について、トルコがクルド人勢力を攻撃しないと確約することが条件との見解を表明。それに対してエルドアン大統領は8日、ボルトン補佐官は重大な誤りを犯したと非難し、「テロリストに対して必要な措置を講じる」と語り、新たに軍事行動を起こすことを示唆。エルドアン大統領はまた、8日に予定されていたボルトン米大統領補佐官との会談を拒否しました。

トルコはシリア国内のクルド人勢力をテロリストと見なす一方、米国はクルド人勢力を支援。同勢力への対応が米国とトルコの関係悪化の一因となっていました。両国の関係悪化を示す報道がさらに出てきた場合、トルコリラが下落する可能性があります。*トルコリラ/円のテクニカル分析は、8日の『注目のチャート』をご覧ください。

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【マーケットView】
マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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