カナダドル/円が9カ月ぶり安値。さらに下値を試すか

2018/12/25 11:20

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・カナダドル下落の背景には、原油安やBOC(カナダ中銀)の利上げ観測後退
・カナダドル/円はそれらに加え、米株安を背景とした円高も影響
・カナダドル/円は80円割れを試す可能性あり

[レビュー]

25日東京時間午前の外国為替市場では、が強含み。一時、米ドル/円は110.10円、ユーロ/円は125.48円、豪ドル/円は77.55円、NZドル/円は74.15円へと下落しました。日経平均が軟調に推移し、円の支援材料となりました。

なお、“トランプ米大統領がムニューシン財務長官の解任を検討している”との報道があります。

[これからの展開]

カナダドルが下落し続けています。対米ドルで約1年7カ月ぶりの安値を昨日(24日)記録し、対円で約9カ月ぶりの安値を本日つけました。

カナダドル下落の背景には、原油安BOC(カナダ銀行、中銀)の利上げ観測の後退があります。

原油価格の代表的な指標である米WTI先物は24日、1バレル=42.53ドルで取引を終了。2017年6月以来、1年半ぶりの安値をつけました。世界経済の減速によって原油需要が減少するとの懸念があり、それが原油価格への下落圧力となっています。原油はカナダの主力輸出品であるため、原油価格の下落はカナダドルにとってマイナス材料です。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

BOCは12月5日の会合で政策金利を1.75%に据え置きました。声明では追加利上げの必要性に言及しながらも、利上げペースが今後鈍化することを示唆しました。それを受けて、BOCの利上げ観測が後退しましたが、11月のCPIが弱い結果だったことで、利上げ観測はさらに後退しました。

カナダの11月CPI(消費者物価指数、19日発表)は前年比+1.7%と、市場予想の+1.8%を下回り、10月+2.4%から鈍化。BOCのインフレ目標の中央値である+2%を下回りました。また、3つのコアインフレ率(CPI共通値、中央値、トリム値)は前年比+1.9%と、こちらも+2%を下回りました。コアインフレ率が3つとも+2%を下回ったのは、2018年6月以来です。インフレ圧力の弱まりは、利上げを急ぐ必要性の低下を示唆します。

カナダドル/円については、米国の株価下落(円高要因)も下押し圧力となっています。NYダウは24日、先週金曜日(21日)終値比653.17ドル(2.91%)安の21792.20ドルで取引を終了。2017年9月以来、1年3カ月ぶりの安値をつけました。

カナダドル/円が下げ止まるためには、原油安や米株安に歯止めがかかる必要がありそうです。そうでなければ、カナダドル/円は引き続き下値を試す展開になりそうです。80.55円(3/19安値)を下回り、さらには80円(心理的節目)を割り込む可能性があります。

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【マーケットView】
マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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