NZ経済は約5年ぶりの低成長。NZ中銀の利下げ観測浮上!?
2018/12/20 14:43
デイリーフラッシュ
【ポイント】・NZの7-9月期GDPは前期比+0.3%。RBNZの見通しの+0.7%を下回る
・GDPの結果を受けて、RBNZ(NZ中銀)の利下げ観測が再び浮上!?
[レビュー]
20日東京時間の外国為替市場では、NZドルが軟調に推移。一時、NZドル/米ドルは0.6732米ドル、NZドル/円は75.45円へと下落しました。NZの7-9月期GDPが前期比+0.3%と、市場予想の+0.6%を下回り、NZドルの重石となりました。
円は堅調。一時、米ドル/円は112.13円、豪ドル/円は79.50円、カナダドル/円は83.09円へと下落しました。日経平均が軟調に推移し、円買い材料となりました。
日銀は金融政策の現状維持を決定。また、「当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」とのフォワードガイダンスも変更しませんでした。
[これからの展開]
NZの7-9月期GDPは前期比+0.3%と、4-6月期の+1.0%から成長率が鈍化。2013年10-12月期以来、約5年ぶりの低い伸びでした。
この結果がRBNZ(NZ準備銀行、中銀)の金融政策に影響を及ぼす可能性があります。RBNZは、政策金利の次の動きは経済指標次第であり、景気が悪化した場合には利下げを検討するとの姿勢でいるためです。
NZの12月企業信頼感指数(18日発表)はマイナス24.1%と、10月のマイナス37.1%から改善。RBNZが景気の下押し要因のひとつとして挙げていた企業景況感(企業信頼感指数)が改善したことで、市場におけるRBNZの利下げ観測は低下しました。
ただ、7-9月期のGDPの結果を受けて、市場では利下げ観測が再び浮上してきました。約5年ぶりの低成長を記録したうえ、RBNZの11月時点の見通しである前期比+0.7%を下回ったためです。
利下げ観測が高まることは、NZドルにとってマイナス材料です。米国など主要国の株安(リスク回避要因)が加わる場合、NZドルは下げ幅が大きくなる可能性があります。

(出所:トムソン・ロイターより作成)

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