カナダ中銀の利上げ観測が一段と後退

2018/12/07 15:10

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・カナダドルが6日、対米ドルで昨年6月以来、対円で今年6月以来の安値を記録
・BOC(カナダ中銀)の利上げ観測の後退、軟調な原油価格がカナダドルへの下落圧力
・カナダドル/円は7月以降、83円台に入ると反発する状況が続く


[レビュー]

7日東京時間の外国為替市場では、が弱含み。一時、米ドル/円は112.88円、ユーロ/円は128.37円、豪ドル/円は81.62円、NZドル/円は77.70円へと上昇しました。日経平均が前日終値比プラス圏で推移したことで、リスク回避の動きが後退し、円の重石となりました。

[これからの展開]

カナダドルが下落傾向にあります。昨日(6日)、対米ドルで昨年6月以来、対円で今年6月以来の安値を記録しました。

カナダドルの足もとの下落は、軟調な原油価格(原油はカナダの主力輸出品)のほか、BOC(カナダ銀行、中銀)の利上げ観測の後退が主な要因です。

BOCは5日の政策会合時の声明で、追加利上げが必要との見解を示したものの、利上げペースが今後鈍化する可能性を示しました(*6日の『オセアニア・レポート』をご覧ください)。

ポロズBOC総裁は昨日の講演で、今後の利上げペースは経済指標次第としたうえで、カナダ経済は10-12月期に入り、BOCが予想していたほどの勢いがないと指摘。来年1月に利上げを検討する前に、原油安や米中貿易摩擦の影響を見極める必要があるとの見解を示しました。

BOCの声明やポロズ総裁の講演を受けて、市場では来年1月9日の会合での利上げ観測が大きく後退。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が織り込む来年1月の利上げの確率は、会合前の60%程度から大幅に低下し、足もとで10%程度です。

カナダドルが上昇基調に転じるには、BOCの利上げ観測が再び高まる、あるいは原油価格の上昇が持続する、などの必要がありそうです。こうした状況にならなければ、カナダドルは上値が重い展開が続く可能性があります。

日足チャートをみると、カナダドル/円は83円台に入ると反発する状況が7月以降続いてきました。昨日(6日)も83円台半ばまで下落する場面があったものの、NY終値では84円台を回復しました。そのため、83円台ではテクニカル面に着目しての押し目買いや買い戻しが入りやすいとも考えられ、カナダドル/円は下げ渋る可能性もあります。83円台で推移し始めた場合、次は82.20円(6/25安値)が下値メドになりそうです。

カナダドル/円(日足、2018/3/15~)

(出所:M2JFXチャート)

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