豪ドル/円が4カ月半ぶり、豪ドル/米ドルは3カ月半ぶりの高値
2018/12/03 14:00
デイリーフラッシュ
【ポイント】・米中の対立激化が避けられたことは、円や米ドルの重石とみられる一方、豪ドルにとってはプラス材料
・目先の上値メドは、豪ドル/米ドルが200日移動平均線や0.7479米ドル、豪ドル/円は84.47円になりそう
[レビュー]
12月3日東京時間の外国為替市場では、円と米ドルが弱含み。一時、ユーロ/米ドルは1.1352米ドル、豪ドル/米ドルは0.7374米ドル、NZドル/米ドルは0.6914米ドル、ユーロ/円は128.99円、豪ドル/円は83.83円、NZドル/円は78.58円へと上昇しました。トランプ米大統領と習近平中国国家主席が1日、米国が来年1月に予定していた2000億米ドル相当の中国製品に対する追加関税の引き上げ(10%から25%へ)を延期し、知的財産権保護などに関して90日間を期限に交渉することで合意。米中首脳会談で両国の対立の激化が避けられことが、(リスクオフで上昇しやすい)円や米ドルの重石となりました。
[これからの展開]
豪ドルは本日(3日)、対円で4カ月半ぶり、対米ドルで3カ月半ぶりの高値を記録しました。リスク回避の後退は、投資家のリスク意識を反映しやすい豪ドルにとってプラス材料です。
今後、米中貿易摩擦が解消に向かうとの期待が一段と高まる、あるいは主要国株価が上昇を続ければ(いずれもリスクオン要因)、豪ドル/米ドルや豪ドル/円は上値を試す展開になる可能性があります。その場合の当面の上値メドとして、豪ドル/米ドルは200日移動平均線(11/30時点で0.7419米ドル)や0.7479米ドル(7/10高値)、豪ドル/円は84.47円(6/7高値)が挙げられます。
RBA(豪準備銀行、中銀)が明日(4日)、政策金利を発表します(日本時間午後0時30分)。RBAは金融政策の現状維持を当面続けることを示唆しており、政策金利は現行の1.50%に据え置かれそうです。その通りの結果になり、また声明が市場の“RBAは政策金利を当面据え置く”との観測を変えるほどの内容ではなければ、豪ドルに大きな反応はみられないかもしれません。

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