SARBが22日に利上げを決定。南アフリカランドの支援材料となるか

2018/11/26 14:54

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・SARB(南アフリカ中銀)が0.25%の利上げ
・政策メンバーの意見は“利上げ”と“据え置き”で二分
・利上げは南アフリカ景気を一段と冷え込ませる可能性あり


[レビュー]

26日東京時間の外国為替市場では、が弱含み。一時、米ドル/円は113.24円、豪ドル/円は82.03円、NZドル/円は76.87円へと上昇しました。日経平均や上海総合指数が堅調に推移したことで、リスク回避の動きが緩和し、円の重石となりました。

[これからの展開]

SARB(南アフリカ準備銀行、中銀)は22日、0.25%の利上げを決定。政策金利を6.50%から6.75%に引き上げました。利上げは2016年3月以来、2年8カ月ぶりです。

SARBは声明で、利上げの理由を“長期的なインフレ見通しへのリスクが高まっている”ためと説明。インフレの主なリスクとして、原油高や南アフリカランド安が与える影響を挙げました。

今回の利上げは、微妙な判断だったようです。会合では、6人の政策メンバーのうち、3人が利上げ、3人が据え置きを主張。メンバーの意見が二つに割れて、最終的に利上げを行うとの決定が下されました。

クガニャゴ総裁は会合後の会見で、「MPC(金融政策委員会)は、いま行動するか、後で行動するかを決断しなければならなかった」と述べ、「調整(利上げ)を遅らせれば、インフレ期待が高止まりし、二次的影響をもたらすことになる。そうなれば、将来的にさらに強力な金融政策の対応を余儀なくされる」と発言。利上げを今回見送れば、今後大幅な利上げに迫られる恐れがあるとの見方を示しました。

SARBの政策金利
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

***

南アフリカの10月CPI(消費者物価指数)は前年比+5.1%と、9月の+4.9%から上昇率が加速。SARBのインフレ目標(+3~6%)の範囲内に収まったものの、目標中央値の+4.5%から遠ざかりました。SARBは、CPI上昇率が今後加速すると見ています。CPI上昇率は2019年に平均5.5%、2020年に同5.4%との見通しを示しました。

南アフリカのCPI上昇率(前年比)

(出所:トムソン・ロイターより作成)

一方で、南アフリカ経済は低迷。GDP成長率は2四半期(2018年1-3月期、4-6月期)連続でマイナスを記録しました。利上げによって景気が今後一段と冷え込む可能性があります。

SARBが利上げを行ったことは、南アフリカランドの支援材料と考えられます。ただ、利上げが景気に悪影響を与える可能性があります。また、市場ではSARBの利上げは今回1回限りとの見方があります。そうした見方が市場で広がる場合、今回の利上げは南アフリカランドにとってそれほどプラス材料にならない可能性もあります。

南アフリカランド/円のテクニカル分析は、本日26日の『注目のチャート』をご覧ください。

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【マーケットView】
マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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