【今週の相場見通し】米長期金利の低下、メイ英首相の命運、イタリアの予算案、南アの金融政策

2018/11/19 08:42

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米利上げ観測後退で長期金利が大幅に低下
・20日にもメイ首相の不信任投票。首相交代なら「合意なき離脱」の公算高まる!?
・欧州委員会はイタリアの予算案にダメ出しか
・南ア中銀の利上げは五分五分!?


(先週のレビュー)

 先週(12日- )、英ポンドが全面安でした。ブレグジット交渉において、英国とEUが協定案で合意、英メイ政権はそれを閣議了承しました。しかし、複数の閣僚が抗議のため辞任、さらに与党保守党内で離脱強硬派から党首(=メイ首相)に対する不信任投票を求める動きが出たことが、「合意なき離脱」観測の台頭とともに英ポンドの下落要因となりました。

 米ドルも軟調。14日、パウエルFRB議長は、足もとの景気に対して楽観的な見解を述べつつも、19年は海外景気の減速や財政刺激の効果減退などが「逆風となる可能性がある」と指摘しました。また、16日には、クラリダ副議長が「政策決定に際して、世界経済を考慮する必要がある」と発言したことが「ハト派的」と捉えられて、米ドル安材料となりました。

 ユーロは堅調。米ドル安の裏返しであるとともに、16日にはドラギECB総裁がユーロ圏経済に関して楽観的な見解を表明したことがユーロの支援材料となりました。

 資源・新興国通貨も総じて堅調。米中貿易摩擦が緩和に向かうとの観測が市場のリスクオンにつながりました。16日には、トランプ大統領が中国との貿易問題解決を楽観視しているとの発言も伝わりました。

 南アランドは22日のSARB(南ア中銀)の会合での利上げ期待、トルコリラは米国とトルコとの関係改善期待がそれぞれ独自の通貨高要因となりました。

 下落基調が続いていた原油価格が小幅反発したことで、カナダドルは週後半に上昇しました。


(今週の相場見通し)

 米長期金利(10年物国債利回り)の低下が目立っています。米長期金利は7日に年初来高値に近い3.25%を付けていましたが、16日には3.06%の安値で引けました。米利上げ観測が後退したためです。
 FFレート(政策金利)先物に基づけば、今年12月に利上げがあるとの前提で、19年中に3回以上の利上げがある確率は7日の30%超から16日には10%強まで低下しました。

 今週は、22日(木)が感謝祭のため、米国の市場参加者の減少が見込まれます。薄商いの中で、長期金利を含めマーケット全体の動きが増幅される可能性もあり、留意しておく必要があります。23日はブラックフライデー26日はサイバーマンデーで、クリスマス商船が本格化します。米国の消費動向が注目されます。

 英国の政局にも引き続き要注目です。メイ首相に対する不信任投票は20日にも実施される可能性があるようです。現時点で不信任を支持する保守党議員は過半数に届かない模様ですが、楽観は禁物です。
 そうでなくとも、ブレグジット協定案の英議会通過は非常に困難とみられ、「合意なき離脱」が一段と現実味を帯びるようであれば、英ポンドの下落要因となるでしょう。

 21日には欧州委員会がEU加盟国の予算案に対して見解を発表します。イタリアの予算案に対しては、財政ルール抵触を指摘する報告書が作成される可能性もあります。イタリア政府は予算修正に応じない構えを崩しておらず、イタリアとEUとの衝突がユーロのマイナス材料となる局面はありそうです。

 22日にはSARB(南ア中銀)の政策会合があります。市場では「据え置き」と「0.25%利上げ」の予想が拮抗しており、いずれの結果が出ても南アランドが動く可能性があります(「据え置き」ならランド安、「0.25%利上げ」ならランド高?)。

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