投機筋の豪ドルの売り越しは依然として高水準。豪経済指標がポジション解消のきっかけになるか!?
2018/11/12 11:07
デイリーフラッシュ
【ポイント】・豪ドルの売り越しはこの1カ月間で減少したものの、水準は依然として高い
・ポジションがどちらかに偏るほど、何らかのきっかけでポジションを解消する動きが強まった場合、その反動も大きくなる可能性あり
[レビュー]
12日東京時間午前の外国為替市場では、円が弱含み。一時、米ドル/円は113.96円、ユーロ/円は129.09円、豪ドル/円は82.44円、NZドル/円は76.83円へと上昇しました。日経平均が持ち直し、円の重石となりました。日経平均は下げ幅を一時、9日終値比200円程度へと拡大。その後は下げ幅を縮小する展開となり、9日終値比プラス圏に転じる場面がありました。
[これからの展開]
CFTC(米先物取引委員会)は11月9日、6日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表しました。
それによると、豪ドルのポジションは66,445枚の売り越しとなり、前週10月31日の70,412枚から減少しました。
豪ドルの売り越しは、今年10月9日に73,284枚に達し、2015年3月以来、3年7カ月ぶりの高水準を記録しました。この1カ月間で投機筋の豪ドルの売りポジションの解消がある程度進んだと考えられるものの、2013年以降では依然として高水準と考えられます。
CFTC統計の豪ドルのポジション(2013/1〜)

(出所:トムソン・ロイターより作成)
ポジションがどちらかに偏るほど、何らかのきっかけでポジションを解消する動きが強まった場合、その反動も大きくなる可能性があります。現在は売り越しに偏っているぶん、豪ドルのプラス材料が今後新たに提供された場合、豪ドルは上げ幅が増幅される可能性もあります。
豪ドルの目先の独自材料として、豪州の7-9月期の賃金統計(14日)や10月雇用統計(15日)が挙げられます。それらが堅調な結果になれば、豪ドルの売りポジションの解消が一段と進む可能性もあります。

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