米国が中国に対して追加関税を発動か。米ドル/円やクロス円は上値が重い展開になる可能性あり
2018/10/30 09:00
デイリーフラッシュ
【ポイント】・NYダウは乱高下が続く
・本日も引き続き主要国の株価にらみの展開か
・米国の対中追加関税の報道が市場心理を一段と悪化させる可能性も
(欧米市場レビュー)
29日欧米時間の外国為替市場では、円が弱含み。欧州株が上昇したことでリスク回避の動きが弱まり、一時、米ドル/円は112.51円、ユーロ/円は128.18円、豪ドル/円は79.70円、NZドル/円は73.54円へと上昇しました。ただ、NY時間午後に入り、NYダウが前日終値比マイナス圏に転じて下げ幅を拡大すると、米ドル/円やクロス円は上げ幅を縮小しました。
(本日の相場見通し)
NYダウは乱高下が続いています。昨日(29日)、NYダウは前日終値比352ドル上昇する場面があったものの、「来月の米中首脳会談で貿易摩擦解消に向けた進展が見られなければ、米国は12月初めまでに中国からの輸入品の残りすべてに追加関税を発動する準備を進めている」との報道を受けて、米中の貿易摩擦への懸念が再燃。NYダウは結局、前日比245.39ドル(0.99%)安の24442.92ドルで取引を終えました。下げ幅は一時570ドル近くに達し、一日の値幅(高値と安値の差)は900ドルを超えました。
本日の外為市場は、引き続き主要国の株価動向にらみの展開になりそうです。米国はすでに、中国の残りの輸入品すべてに追加関税を課すことを示唆していたため、今回の追加関税の報道自体にはそれほどサプライズはありません。ただ、株式市場の地合いが悪いなか、追加関税の報道が市場心理を一段と悪化させる可能性はあります。主要国の株価には下落圧力が加わりやすいかもしれません。株価が軟調に推移すれば、米ドル/円やクロス円は下落しやすいとみられます。

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