アジア株は反発できず!? リスクオフで豪ドルが下落
2018/10/26 15:26
デイリーフラッシュ
【ポイント】・25日の欧米株は反発したものの、26日のアジア株は軟調
・対米ドルで人民元は16年末以来の安値、豪ドルは16年2月以来の安値
[レビュー]
26日東京時間の外国為替市場では、オセアニア通貨、とりわけ豪ドルの軟調が目立ちました。
25日の欧米株は反発したものの、26日のアジア株はその流れを引き継げませんでした。日経平均は寄り付きこそ上昇したものの、すぐに値を消して、前日から下落して取引を終えました。
アジア株が全般に軟調に推移するなか、人民元が対米ドルで16年末以来の安値を更新しました。そして、リスクオフの強まりのなかで、豪ドルは対米ドルで16年2月以来の安値圏で推移しました。
[これからの展開]
足もとで、地政学リスクが高まりつつあるようにみえます。
サウジアラビア人記者の殺害事件は組織的・計画的だったことが明らかになりつつあります。今後、同国皇太子の関与が強く疑われるようなら、主要国による対サウジ制裁の発動なども含めて金融市場にも波紋が広がる可能性もありそうです。
11月5日のイラン石油禁輸を前に、サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は原油増産を約束しました。しかし、25日にはサウジとロシアを含む産油国委員会が来年に向けて減産の可能性に言及しました。原油価格の先行き不透明感が高まっています。
その他、停止したままの米中通商交渉の行方や人民元・中国株の動向、予算案を巡るイタリアと欧州委員会との対決、ブレグジット交渉の膠着と「合意なき離脱」の可能性の高まりなど、地政学リスクには注意が怠れません。
リスクオフが強まるようなら、通貨の序列は「円>米ドル>欧州通貨>資源・新興国通貨」が基本となりそうです。
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