中央銀行の決定を受けてユーロは下落、トルコリラは上昇。地政学リスクに引き続き要注意

2018/10/26 08:11

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・NYダウは24日の大幅下落分の半分以上を戻した
・トルコ中銀がインフレ抑制姿勢を堅持したことでリラが続伸
・欧州通貨、とりわけ英ポンドが軟調
・VIX指数は高止まりしており、地政学リスクに引き続き要注意

(欧米市場レビュー)

 25日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが堅調。米ドル指数(実効レート)は24日につけた年初来高値を更新しました。米株が反発し、NYダウは24日の大幅な下げの半分以上を戻しました。米長期金利が小幅反発して米ドルのサポート要因になりました。

 トルコリラは続伸。TCMB(トルコ中銀)は市場予想の通り政策金利を24.00%で据え置きました。ただ、声明でインフレが加速するリスクを認めたうえで、9月の大幅利上げの効果を見極めつつ、「必要であれば、追加利上げに踏み切る」としてインフレ抑制姿勢をみせました。そのことが市場に安心感を与えたのかもしれません。

 ユーロは対米ドルで下落。ECB理事会は年内のQE(量的緩和)終了を確認、引き続き「19年夏ごろまで政策金利を据え置く」ことも表明しました。
 ドラギ総裁は最近の経済指標がやや弱いことに言及しつつも、「景気拡大が続き、インフレ圧力が徐々に高まる」とのシナリオを堅持し、「リスクは概ね均衡している」との見解を示しました。また、イタリアの予算案に関連して、総裁はイタリアとドイツの長期金利差の縮小につながる政策をとるよう忠告しました。
 ドラギ総裁の会見後にNY市場で大規模なユーロ売りが出たとの報道もあります。

 英ポンドは続落、主要通貨のほぼ全てに対して下落しました。目立った材料はありませんでしたが、ブレグジット交渉に関連してメイ政権内で意思統一ができておらず、交渉が前に進まないとの報道が英ポンド売りにつながったのかもしれません。

 豪ドルは先安感が強まるなか、ポジション調整からか小幅反発。NZドルやカナダドルは方向感のない展開でした。南アランドは中期財政計画の赤字拡大見通しが引き続き重しとなったようです。


(本日の相場見通し)

 25日は欧米株式相場が反発し、金融市場にやや安心感が出たかもしれません。ただ、VIX指数、別名「恐怖指数」は20を大きく超えて24日とほぼ同じ水準にあり、投資家のリスクオフがさほど後退していないことを示唆しています。

 サウジアラビアとそれに関連して原油価格の行方(25日に産油国が減産を示唆)、予算案を巡るイタリアと欧州委員会の対決、先行きが見通せないブレグジット交渉など、地政学リスクには事欠きません。

 本日は北京で日中首脳会談が開催されます(北京、27日まで)。経済協力の拡大などについて協議するとみられ、日中関係の改善が期待できるかもしれません。一方で、米中間の通商交渉は完全に停止している模様です。29日にはWTO(世界貿易機関)が中国の知的所有権侵害に対する米国の訴えを審議する予定です。

 人民元は25日に対米ドルで2016年12月以来の安値をつけており、米国が一段と態度を硬化させる可能性もありそうです。引き続き人民元や中国株の動向にも注意が必要かもしれません。


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