「砂漠のダボス会議」開幕。イタリア予算に対する欧州委の判断は?

2018/10/23 08:19

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・23-25日に「砂漠のダボス会議」。サウジと主要国の関係が焦点
・サウジ石油相は原油増産計画を確認
・欧州委員会がイタリアに予算案の修正を求めれば、前代未聞

(欧米市場レビュー)

 22日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。米ドル指数(実効レート)は8月15日の今年最高値に接近しました。

 欧州通貨は、ユーロ、英ポンドともに軟調。
 ユーロは、イタリアの2019年度予算案に対して欧州委員会と対立する公算が高まったことが下落圧力となりました。
 英ポンドは主要通貨に対して下落。英国のメイ首相がブレグジット交渉でEUに譲歩する姿勢をみせており、これに対して英保守党内の強硬な離脱派から批判が強まっているためです。

 南アランドは堅調。24日、ネネ財務相の後任に起用された元中銀総裁のムボウェニ財務相が中期財政報告を行います。そこで財政赤字を抑制する姿勢が示されるとの期待が南アランド高の背景にあるようです。
 SARB(南ア中銀)のグロエペ副総裁が19日の講演で、「インフレが見通し通りなら引締めが必要」と語ったこともランドのサポートになっています。

 トルコリラは25日の中銀会合を控えて方向感の定まらない展開でした。

 資源国通貨の中では、24日の利上げがほぼ確実視されるカナダドルが堅調。他方、20日の補欠選で与党保守連合(自由党、国民党)が過半数割れとなった豪ドルが軟調、NZドルはマチマチでした。


(本日の相場見通し)

「砂漠のダボス会議」

 本日から25日まで、サウジアラビア主催の「未来投資イニシアティブ」、通称「砂漠のダボス会議」が開催されます。各国の要人・企業幹部が出席を取り止めており、サウジ人記者の殺害を巡って、サウジと主要国との関係悪化が懸念されます。

 22日、ムニューシン財務相がリヤドでムハンマド皇太子と会談。自身も皇太子と会話したトランプ大統領はその後、サウジの説明に依然満足していないと語り、トルコやサウジに派遣した米政府関係者の報告を待っているとのことでした。それとは別に、トルコのエルドアン大統領は23日に事件の詳細を公表するとのことです。22日のNYダウが127ドル安となったのもサウジを巡る懸念が背景にあるようです。

 一方、サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、自国の石油を政治の道具に使うつもりはないと明言、近く原油生産を引き上げる計画だとしています。その通りであれば、1973年の第一次石油ショックのような原油高騰は避けられそうです。

イタリア予算案と欧州委員会
 本日、欧州委員会がイタリア政府に対して、2019年度予算案の修正を正式に求める可能性があります。欧州委員会は過去に一度もそうした要求をしたことがありません。

 イタリアのトリア財務相は、予算案がEUルールに抵触する可能性を認めつつ、2.4%の財政赤字目標を順守する姿勢を強調することで、3週間程度の交渉期間中に欧州委員会から同意を得たいようです。

 交渉の成否については、イタリアの長期金利の動向が一つの目安になるかもしれません。長期金利が上昇するようであれば、それは悪い金利上昇と判断されてユーロに下落圧力が加わりそうです。

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