イタリア情勢、英保守党大会、トルコCPIに注目

2018/10/03 08:23

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・イタリアをめぐる懸念からユーロに対して下落圧力が加わりやすい地合いか
・英ポンドは保守党大会、トルコリラは9月CPIが材料になる可能性あり


(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが下落。一時、ユーロ/米ドルは1.1502米ドル、ユーロ/円は130.70円へと値を下げました。イタリアの財政赤字が懸念されるなか、同国のボルギ下院予算委員長(与党「同盟」の議員)が「イタリアが自国通貨を持てば、大半の問題は解決すると本当に確信している」と発言。その後、ボルギ委員長がイタリア政府はユーロ圏を離脱する意向はないと述べ、コンテ首相もボルギ委員長の発言は個人的な見解であって政府方針とは異なると語ったことで、ユーロは下げ幅を縮小しました。

円や米ドルは堅調に推移。豪ドル/円やNZドル/円、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルはいずれも下落しました。イタリアの財政赤字をめぐる懸念やボルギ委員長の発言(自国通貨を持てば問題は解決する)を受けて、リスク回避の動きが強まりました。

(本日の相場見通し)

金融市場では、イタリアの財政赤字への懸念が強まっています。イタリアの連立政権(五つ星運動、同盟)は先週、2019年度の財政赤字目標を対GDP比2.4%に設定。財政赤字が拡大する見通しが示されたことで、外為市場ではユーロ売り圧力が強まり、債券市場ではイタリアの国債利回りが上昇しています。イタリアの10年債利回り(長期金利)は昨日(2日)、約4年半ぶりの高水準を記録しました。

イタリアをめぐる懸念は本日(3日)も引き続き、ユーロの重石となりそうです。イタリアの長期金利が一段と上昇する、あるいはイタリアへの懸念をさらに強めるような発言が出てきた場合、ユーロに対する下落圧力は一段と強まる可能性があります。

日足チャートをみると、ユーロ/円は200日移動平均線(2日時点で130.99円)に接近しています。昨日、同移動平均線を下回る場面があったものの、それは一時的でした。200日移動平均線より下の水準に定着した場合、テクニカル面から下押し圧力が加わる可能性があります。その場合、心理的節目である130円が次の下値メドになりそうです。

ユーロ/円(日足、2018/5/17~)

(出所:M2JFXチャート)

英保守党(与党)の党大会が開催中です(9月30日~10月3日)。本日はメイ首相が演説を行う予定です。メイ首相のブレグジット(英国のEUからの離脱)交渉の方針をめぐって保守党内に対立があり、そのことがEUとの交渉を妨げる要因になっています。メイ首相の演説の内容に英ポンドが反応する可能性があります。

本日はトルコの9月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間午後4時)。これまでのトルコリラ安の影響によって、9月のCPIは8月の前年比+17.90%から一段と上昇率が加速する可能性があります。トルコが抱える問題のひとつに高インフレがあります。そのため、CPI上昇率の大幅な加速は、トルコリラにとってマイナス材料と考えられます。また、CPI上昇率がTCMB(トルコ中央銀行)の政策金利の水準(24.00%)に接近した場合、市場の関心は今後、25日の会合におけるTCMBの対応に向かう可能性があります。
 

(出所:トムソン・ロイターより作成)

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