本日はドラギECB総裁の発言に注目。ユーロの動意となる可能性も

2017/05/10 08:58

デイリーフラッシュ

(欧米市場レビュー)

9日の欧米の為替市場では、米ドル/円が一時114.29円まで上昇。米10年債利回りが約1か月ぶりに2.4%台まで上昇したことがサポート材料となりました。

カンザスシティ連銀のジョージ総裁は、「FOMCは年内にバランスシートの縮小を開始すべき」との認識をあらためて表明。ボストン連銀のローゼングレン総裁も「(バランスシートの縮小は)十分な移行期間を経れば、(市場を)それほど混乱させることはないと思う」と発言しました。

韓国大統領選では、文在寅(ムン・ジェイン)候補が勝利。事前の予想通りの結果となったことで、マーケットへの影響はあまり見られませんでした。

堅調に推移していた米ドル/円はNY取引時間後半に失速。北朝鮮の駐英大使が6回目の核実験を実施すると述べたとの英スカイニュースの報道が嫌気されました。

米ドル/円は本日日本時間朝方もやや弱含む展開。トランプ米大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を解任したことが材料視されたようです。

(本日の相場見通し)

本日はドラギECB総裁のオランダ議会での証言が予定されており、注目されます。ジョイブレ独財務省は昨日、「ECBが発するメッセージから、金利の正常化が間もなく始まることが示唆される」と述べました。

ドラギ総裁は前回4月28日の会合後に、「物価上昇圧力は依然弱い」とし出口戦略に関しては議論しなかったと述べました。一方で、景気に関しては「成長が改善しているのは事実で、状況はますます良くなっている」と指摘しました。

EUの大きな懸念材料となっていた仏大統領選挙ではマクロン氏が勝利しました。仏大統領選に絡んだEUに対する懸念の払しょくや改善傾向にあるEU経済に関して、ドラギ総裁から発言があるのか注目です。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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