【オセアニア・レポート】米雇用統計や南アフリカの格付け見直し結果に注目

2016/06/03 15:40

デイリーフラッシュ

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場は、比較的落ち着いた展開。ドル/円や豪ドル/円、NZドル/円、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルは、昨日NY終値を挟んで“もみ合い”となりました。米国の5月雇用統計発表を今晩控え、様子見ムードが漂いました。


[これからの展開]

日本時間21時30分に米国の5月雇用統計が発表されます。

FRB(米連邦準備理事会)には「物価の安定」のほか、「雇用の最大化」の責務もあるため、雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われます。そのため、市場で最も注目される経済指標のひとつです。

市場の関心は現在、FRBの次回利上げ時期へと向いています。FF金利(政策金利)先物では、FRBが利上げを行う確率が6月14-15日のFOMCで22.0%、7月25-26日のFOMCまでで54.8%織り込まれています(6月2日時点)。

今回の雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比16.0万人増、失業率が4.9%となっています。雇用統計が堅調な結果になれば、FRBの早期利上げ観測が高まるとみられ、米ドル買いの流れになりそうです。その場合、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは弱含むかもしれません。反対に雇用統計が弱い結果になれば、“早期利上げ観測後退→米ドル売り→豪ドル/米ドルやNZドル/米ドル上昇”の展開になりそうです。

同じく本日、格付け会社のS&P(スタンダード&プアーズ)が南アフリカ国債の格付けの見直し結果を発表する予定です。S&Pは南アフリカ国債に対して“投機的”、いわゆる「ジャンク」の1つ上(BBB-)の格付けを付与。見通しを「ネガティブ(格下げ方向)」としており、格下げの可能性を示唆しています。今回格下げが行われれば、南アフリカ国債はジャンク級となります。S&Pの発表を受けて、南アランドが動く可能性があり、注意が必要かもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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