(AM) ドイツの企業景況感悪化、ユーロは上値が重い展開か

2021/01/26 09:05

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・ドイツIFO企業景況感指数は昨年6月以来の低水準
・イタリアのコンテ首相が26日にも辞任するとの報道
・米国の追加経済対策は成立が遅れる可能性も

(欧米市場レビュー)

25日の欧米時間の外為市場では、米ドルが強含み。一時、ユーロ/米ドルは1.21165米ドル、豪ドル/米ドルは0.76780米ドル、ユーロ/円は125.784円、豪ドル/円は79.731円へと下落する一方、米ドル/円は103円台後半での“もみ合い”となりました。NYダウが前週末終値比マイナス圏で推移するなか、リスク回避の動きが強まり、米ドルや円の支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

昨日(25日)、ドイツの1月IFO企業景況感指数が発表されました。結果は90.1と、市場予想(91.4)を下回って前月の92.1から低下し、昨年6月以来の低水準を記録。6カ月先への期待を示す「期待指数」も91.1と、市場の予想(93.2)に反して前月の92.8から低下しました。新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴うロックダウン(都市封鎖)措置が、指数悪化の要因とみられます。

IFO企業景況感指数や期待指数の悪化は、ドイツの景気回復が緩慢になる可能性を示します。

また、イタリアのコンテ首相が26日にも辞任するとの報道があります。

ドイツ景気の懸念やイタリアの政局不安からユーロは上値が重くなるかもしれません。目先の下値メドとして、ユーロ/米ドル1.20483米ドル(18日安値)、ユーロ/円125.065円(18日安値)が挙げられます。

***

米民主党のシューマー上院院内総務は25日、バイデン大統領が示した1.9兆米ドル規模の追加経済対策について「1カ月から1カ月半で可決できるように努力する」と発言。また、共和党のマコネル上院院内総務は「経済対策は的外れであり、的を絞ったものにすべきだ」と述べ、規模が大きすぎるとの認識を示しました。

市場では、米追加経済対策の成立が遅れるとの懸念が強まるかもしれません。その場合にはリスク回避の動きとなって米ドル(対円以外)や円が強含み、ユーロ/米ドル豪ドル/米ドルクロス円は上値が重くなる可能性があります。

※米ドル/円のテクニカル分析は、本日26日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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