(AM) 4中銀の政策会合に注目!!

2021/01/21 09:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・<日銀>金融政策の先行きについて新たな材料が提供されるか
・<トルコ中銀>据え置きの場合、中銀の独立性をめぐる懸念が再燃する可能性も
・<欧州中銀>ユーロ圏景気についての見解、ユーロ高をけん制するか
・<南アフリカ中銀>据え置きとの見方が有力、利下げ観測もあり

(欧米市場レビュー)

20日の欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は103.432円へと下落し、豪ドル/米ドルは0.77557米ドル、NZドル/米ドルは0.71688米ドルへと上昇しました。NYダウが堅調に推移する中、リスク選好の動きが強まり、米ドルの重石となりました。ダウは前日比257.86高の31,188.38ドルで取引を終了。バイデン新政権の下で大型の経済対策が成立するとの期待が支援材料となり、ダウは過去最高値を更新しました。

カナダドルは上昇。対米ドルで2018年4月以来の高値を記録し、対円で一時82.059円へと値上がりしました。BOC(カナダ銀行)は政策金利を0.25%に据え置くことを決定。市場では利下げ観測もあったため、BOCの決定を受けてカナダドルが買われました。

米国では、バイデン氏が新たに大統領に就任しました。※本日21日のファンダメ・ポイントは「バイデン大統領、トランプ政策を巻き戻し」です。

(本日の相場見通し)

本日(21日)、日銀TCMB(トルコ中銀)ECB(欧州中銀)SARB(南アフリカ中銀)が政策会合を開きます。市場の関心はこれらの中銀の会合へと向かいそうです。

<日銀>*結果発表時間:未定(通常は正午頃)
金融政策の現状維持を決定しそうです。その通りの結果となり、また黒田総裁の会見(15:30開始)で金融政策の先行きについて新たな材料が提供されなければ、市場に大きな反応はなさそうです。

<TCMB>*発表時間:日本時間午後8時
トルコの昨年12月CPI(消費者物価指数)は前年比14.60%と、上昇率は11月の14.03%から加速しました。ただ、実質金利(政策金利からCPI上昇率を引いたもの)は依然として2.4%あります。また、TCMBは昨年11月と12月に大幅な利上げを行いました。その効果を見極めるためにも、政策金利は現行の17.00%に据え置かれそうです。

一方でエルドアン・トルコ大統領は15日、「高金利は何の役にも立たない」と述べ、「為替レートの安定はインフレとの闘いにおいて重要な役割を担うが、本当の課題は政策金利を引き下げることでインフレを低下させることだ」と強調。利上げをけん制しました。

政策金利が据え置かれた場合、「エルドアン大統領はTCMBの金融政策に再び介入し始めた」との懸念が市場で高まってトルコリラが軟調に推移する可能性があります。

<ECB>*発表時間:日本時間午後9時45分
ECBは昨年12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)を増額・延長するなど、金融緩和を強化しました。その効果を見極めるため、今回は政策変更しないとみられます。

その通りになれば、市場の関心は理事会後のラガルドECB総裁の会見へと移ります(日本時間22:30開始)。会見では、ユーロ圏景気や通貨ユーロについてどのような見方を示すのかに注目。ラガルド総裁が景気の先行きに慎重な見方を示す、あるいはユーロ高をけん制した場合、ユーロが下押ししそうです。

※ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

<SARB>*発表時間:日本時間午後10時過ぎ
南アフリカではコロナの感染者が急増しており、それに伴う行動制限によって景気は今後落ち込むと考えられます。

ただ、南アフリカの実質金利は0.3%と低く、利下げすれば実質金利は今後マイナスになる可能性もあります。そのため、SARBは利下げに慎重と考えられ、政策金利は今回据え置かれそうです。

市場では「据え置き」との見方が有力ですが、利下げするとの見方もあります。利下げ観測があるため、政策金利が据え置かれた場合には南アフリカランドが底堅く推移する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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