(AM) 本日カナダ中銀政策会合、利下げ観測も

2021/01/20 09:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場では「政策金利は据え置き」との見方が有力、利下げ観測もあり
・20日、米大統領就任式。混乱なく終了するか

(欧米市場レビュー)

19日の欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、豪ドル/米ドルは0.77231米ドル、NZドル/米ドルは0.71349米ドル、豪ドル/円は80.249円、NZドル/円は74.239円へと上昇しました。米財務長官に指名されたイエレン氏が上院の指名承認公聴会で、景気対策について大胆に行動することを支持。それを受けて市場ではリスク選好の動きが強まり、米ドルや円に下押し圧力が加わりました。

イエレン氏はまた、為替相場について「米ドルや他の通貨の価値は市場が決めるべきだ」と語りました。

ユーロは堅調。一時、ユーロ/米ドルは1.21394米ドル、ユーロ/円は126.153円へと上昇しました。米ドルや円が全般的に軟調だったことに加え、ドイツの1月ZEW景況感調査が市場予想を上回り、またイタリア上院がコンテ内閣の信任投票を可決したことも、ユーロの支援材料となりました。ZEW景況感調査の結果は61.8、市場予想は60.0でした。

(本日の相場見通し)

本日(20日)、BOC(カナダ中銀)が政策金利を発表します(日本時間では21日午前0時)。その結果にカナダドルが反応しそうです。

BOCは昨年3月に利下げした後、前回12月の会合まで6会合連続で政策金利を0.25%に維持。前回会合時の声明では、政策金利は2023年まで現行水準にとどまるとの見方を示しました。

政策金利は今回、0.25%に据え置かれそうです。ロックダウン(都市封鎖)の影響などによってカナダの景気は今年1-3月期に落ち込むとみられるものの、ロックダウンが解除され、またワクチンの普及が進めば、カナダの景気は持ち直すと考えられるためです。カナダでは昨年12月にワクチンの接種が始まりました。

ただし、市場では「利下げする」との観測も浮上しています。カナダの昨年12月雇用統計で雇用者数が8カ月ぶりにマイナス(前月比マイナス6.26万人)となったこと、そしてオンタリオ州がロックダウンを強化したこと、それらが利下げ観測へとつながっています。

利下げ観測もあるため、政策金利が据え置かれた場合にはカナダドルが堅調に推移するとみられます。カナダドル/円82.180円(14日高値)を超えられるかがポイントになりそうです。

※カナダドル/円のテクニカル分析は、本日20日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

***

20日、米国の大統領就任式が行われます。1月6日にトランプ大統領の支持者が連邦議事堂に乱入する事件が発生したこともあり、デモや混乱に警戒が必要かもしれません。

※大統領就任式のタイムラインは、本日の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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