(AM) 米次期大統領の経済対策、FRB議長の講演に注目

2021/01/14 08:40

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・バイデン米次期大統領の追加経済対策はどの程度の規模になるか
・パウエルFRB議長の講演を受け、年内テーパリング開始観測は高まるか

(欧米市場レビュー)

13日の欧米時間の外為市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.21382米ドル、ユーロ/円は126.195円へと下落しました。「イタリア・ビバ」のレンツィ党首(元首相)が「連立政権から離脱する」と表明。イタリアの政局不安が高まり、ユーロに対する下押し圧力となりました。

米ドルは堅調。一時、米ドル/円は103.946円へと上昇し、豪ドル/米ドルは0.77189米ドル、NZドル/米ドルは0.71671米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年債利回り)は低下したものの、対ユーロでの米ドル買いが対円や対豪ドルなどに波及したとみられます。

米下院はトランプ大統領の弾劾決議を可決しましたが、いつ上院へ送付されて弾劾裁判が始まるかは不明です。

(本日の相場見通し)

バイデン米次期大統領は14日、追加経済対策を発表する予定。バイデン氏は数兆米ドル規模の対策が必要としつつも、報道によると、共和党に配慮して今回は比較的小規模なものとし、その後段階的に対策を実施する可能性もあるようです。民主党のシューマー上院院内総務は1.3兆米ドル規模の対策を求めたとの報道もあります。

14日はまた、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の講演が行われます。「FRBは年内にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始する」との観測が市場で浮上しており、パウエル議長の講演ではFRBの金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されるのかに注目です。

市場の関心は、バイデン次期大統領の追加経済対策やパウエルFRB議長の講演に向かうとみられ、その内容に反応しそうです。それらを受けて米国の長期金利(10年債利回り)が上昇する、あるいはFRBの年内テーパリング開始観測が高まる場合、米ドルが堅調に推移する可能性があります。目先、ユーロ/米ドル1.20000米ドル(心理的節目)が下値メド、米ドル/円は引き続き90日移動平均線(13日時点で104.528円)が上値メドになりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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