(AM) 米カリフォルニア州が経済活動の再開計画を後退

2020/07/14 09:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米カリフォルニア州はレストランの屋内営業を停止し、また新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な地域では教会やジム、美容院なども閉鎖
・今後、米国で経済活動の再開計画を後退させる動きがさらに広がれば、米景気の先行きをめぐる懸念が市場で再燃するかも
・15日、OPECプラスの合同閣僚監視委員会の会合。協調減産の規模は!?

(欧米市場レビュー)

13日欧米時間の外為市場では、が下落後に反発。欧米株が堅調に推移するなか、市場ではリスク回避の動きが後退し、欧州時間やNY時間午前にかけて円安が進行。一時、米ドル/円は107.277円、ユーロ/円は121.914円、豪ドル/円は74.945円へと上昇しました。その後、NY時間午後に入り米国株が上げ幅を縮小すると、市場はリスク回避の動きへ。米ドル/円は107.200円近辺で推移する一方、ユーロ/円や豪ドル/円は反落しました。

NYダウ(米国の代表的な指標)は前日比10.50ドル高の26085.80ドルで取引を終了。上げ幅は一時563ドルに達したものの、午後に入ると上げ幅を急速に縮めました。

(本日の相場見通し)

市場の意識はこれまで、米国での新型コロナウイルスの感染拡大以上に最近の米経済指標の良好な結果や新型コロナウイルスのワクチン開発へと向いてきました。ただ、このところ米国では経済活動の再開を休止、あるいは再開計画を後退させる州が相次いでおり、市場はそのことも意識し始めているようです。その結果、NYダウは今月に入ってから26000ドル前後で上下動する展開になっています。こうした動きは当面続く可能性があり、ダウに方向感がなければ、外為市場は方向感の乏しい展開になるかもしれません。

米カリフォルニア州は13日、「(州内全域で)レストランの屋内営業を停止し、また新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な地域では教会やジム、美容院なども閉鎖する」と発表。経済活動の再開計画を後退させました。

今後、米国で経済活動の再開計画を後退させる動きがさらに広がれば、米景気の先行きをめぐる懸念が市場で再燃するかもしれません。その場合、リスク回避の動きが強まる可能性があります。

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OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟主要産油国で構成する“OPECプラス”の合同閣僚監視委員会(JMMC)は15日に会合を開きます。会合では8月以降の協調減産について協議が行われますが、JMMCは現行の日量960万バレルから770万バレルへの減産規模の縮小を勧告する可能性があります。

カナダドルメキシコペソは原油価格(米WTI原油先物が代表的な指標)の動向の影響を受けやすいという特徴があります。JMMC会合に向けて、協調減産の規模をめぐる報道が出てくれば、原油価格が反応しそうです。減産規模縮小の可能性が高まる場合、原油価格は軟調に推移するとみられ、その場合にはカナダドルやメキシコペソは上値が重い展開になるかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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