吉田 恒スペシャルレポート

2016/09/26 09:01今週の注目通貨(ドル円)=日銀会合翌週のドル円は3月のように円高限界を確認するのか?!

最新記事の見出しをRSSで。

◆要約◆
・日銀会合日のドル円は5回連続ドル安だが、9月は3月会合に次ぐ比較的小幅のドル安。
・その3月会合の翌週はドル反発。円「買われ過ぎ」等も類似している今回も、円高限界?

 
 
◆5回連続の「日銀円高」、しかし?!

 注目された9月21日の日銀会合を受けて、ドル円は前日終値比で1.39円の下落となりました≪資料1参照≫。これで、日銀金融会合日のドル円は5回連続でドル安・円高となりました。
 ただドル下落幅は、3月15日の0.6円に次ぐ比較的小幅にとどまりました。3月15日は、今年6回の日銀会合のうち、この9月21日の会合とともに2度目の、FRB会合を直後に控えた中で行われたものでしたが、その影響もあったのでしょうか。
 ちなみに、そんな3月日銀会合はドル安・円高が比較的小幅にとどまったことに加え、翌週はドル反発となりました。3月の日銀会合の場合は、その週末の終値より、翌週末は1.5円のドル高となりました。
日銀会合のあった先週末のドル円は101円程度だったので、今週末はそれより1.5円程度もドル高に戻すなら102円を超える計算になりますが、果たしてどうか。

 それにしても、3月の日銀会合では、なぜドル下落は比較的小幅にとどまり、翌週はドル反発となったのか。それは、ドル売り・円買いが行き過ぎた動きになっていた影響もあったのではないでしょうか
 CFTC統計によると、投機筋の円ポジションは、この3月の日銀会合前6万枚を超える円買い越し(米ドル売り越し)でした≪資料2参照≫。これは、経験的には円「買われ過ぎ」の可能性を示すものでした。
 このように見ると、3月の日銀会合でドル安・円高が比較的小幅にとどまり、翌週は早速ドル反発となったのは、日銀会合の後にFOMCが控えていたことからドル売り・円買いが仕掛けにくかったこと、そしてある意味ではそれ以上にドル売り・円買いが「行き過ぎ」で、持続力に限界があったということではないでしょうか。

 さて、この3月とともに、CFTC統計の円買い越しが6万枚前後に達していたのは4月、6月の日銀会合でした。4月の日銀会合は、当日こそドル急落となりましたが、翌週はドル反発となりました。6月の日銀会合では、翌週はドル急落となりましたが、これはいわゆる「Brexitショック」の影響が大きかったでしょう。ちなみに6月の日銀会合当日のドル下落幅は3月と9月に次ぐ比較的小幅にとどまりました。
 この9月日銀会合前も、円買い越しは6万枚前後に達し、円「買われ過ぎ」懸念は強くなっていました。その意味では、この9月日銀会合の場合、直後にFOMCを控え、ドル売り・円買い仕掛けが限られただけでなく、そもそもドル売り・円買いが「行き過ぎ」で、持続力に限界があったのかもしれません
 これまで見てきた「条件」において、今回の9月日銀会合と似ていたのは3、4、6月の日銀会合であり、それらの会合翌週のドル円の動きを参考にすると、「××ショック」のような新たな動きが出ない限り、今週のドルは反発する可能性が高いのではないでしょうか。(了)

≪資料1≫
 
(出所:Bloomberg)

≪資料2=円のポジション(2016年以降)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアは、「NZドル/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円の今後の見通し」について解説いたしました。動画をお見逃しの方は是非ご覧ください。


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「今週はこう動く! マーケット羅針盤」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ