2012/05/17
16日の海外時間オセアニア通貨は、ドラギECB総裁発言が伝わるとリスク回避が巻き戻し反落
ロンドン時間のオセアニア通貨は、アジア株式市場など全般にリスク回避が大きく進むも「売り一巡」などからショートカバー優勢の欧州株式市場に連れて対米ドル・対円ともに反発を見せる。寄り付きこそアジア時間のドル買いを受けて下値を試しに行くもその後は上昇に転じる。昨日節目まで上昇を見せたスペイン国債利回りも売られ過ぎなどから買い戻しが入り利回りが低下したこともオセアニア通貨上昇を後押しし、豪ドル/米ドル0.9955ドル・NZドル/米ドル0.7681ドルとアジア時間での下げ幅を徐々に解消することに。ただ、ECB理事会が開かれることやギリシャなどいまだ不透明感が強く積極的な買いは控えられた模様。
対円も同様に一転反発を見せ、豪ドル/円節目の80円付近・NZドル/円61円台後半とこちらもアジア時間の下落分をほぼ解消する値動きとなるも米経済指標発表が控えていることが上値を抑えたのかその後は上値追いも限定的。
ニューヨーク時間で発表された米住宅着工件数などまちまちの結果となり反応は鈍いも、連動性の高い株価指数は前日プラスで推移。ただ、ECB理事会後のドラギECB総裁からは、ギリシャ金融機関への融資を一部停止したことやギリシャがユーロ圏に留まることを強制はしないとのギリシャがユーロ圏を離脱することもやむなしとも取れる発言が市場に伝わると、米金融市場は敏感に反応を見せリスク回避が台頭し米ドル買いが加速することに。豪ドル/米ドル0.99ドル付近・NZドル/米ドル0.76ドル台前半まで再度下値を切り下げる。
また、FOMC議事録では、「景気失速なら追加緩和が必要」などのコメントがみられるも具体的な緩和の示唆がなかったことで反応は限定的となり、リスク回避のセンチメントは変わらずロンドン時間に上昇した分をほぼ解消し本日の安値付近まで値を下げる。
対円はというと、米金融市場でリスク回避が進みドル独歩高の展開となったことで動き辛い地合いとなるも、ストレートが下げ幅を拡大すると連れて値を下げ、豪ドル/円79円台中盤・NZドル/円61円台前半とこちらもロンドン時間の上昇分を失うことに。株式市場だけでなく関係性の高い原油や金など商品市場が軟調な展開を見せたことも資源国通貨に向かい風となりニューヨーク時間は終始弱含みアジア時間にバトンタッチ。
本日の注目材料は、米経済指標。雇用・連銀・景気指標と先行指標が相次いで発表される予定であり、ギリシャやスペインといった欧州の材料が市場参加者の注目を集めていますが、米主要株価指数も2週数連続で陰線引けするなど弱含む展開となっていることから連動性の高いオセアニア通貨だけに経済データはしっかり押さえておきたいです。
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