市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/08/18 13:35加ドルが反応する可能性も!? 21時30分発表のカナダCPIに注目

[レビュー]

18日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開でした。米国の政局混乱やスペインでテロが発生したことを受けて、米国の主要株価指数が昨日(17日)大幅に下落。米株安を背景に、朝方は円買いが優勢となり、米ドル/円は109.30円、豪ドル/円は86.03円、NZドル/円は79.53円へと一時下落しました。その後、日経平均が下げ渋るなか、米ドル/円やクロス円は反発。昨日のNY終値水準近辺へと値を戻しました。


[これからの展開]

BOC(カナダ銀行、中央銀行)は7月12日、潜在成長力を上回る成長や経済における余剰能力の吸収に関する見通しへの自信が強まったとして、0.25%の利上げを実施。政策金利を0.50%から0.75%へ引き上げました。利上げは2010年9月以来、6年10か月ぶりです。

BOCはその時の声明で、「政策金利の将来の調整は、今後発表されるインフレ見通しに関する指標次第」と強調。先行きの不透明感や金融システムの脆弱性も引き続き考慮するとし、追加利上げを示唆しませんでした。

ポロズ総裁は6月、「2015年の利下げは役割を終えた」と語りました。BOCは2015年に計0.50%の利下げ(0.25%×2回)を実施したことから、市場では少なくともあと1回利上げが行われるとの見方が有力。そのため、市場の関心は追加利上げの“有無”よりも、“時期”へと移っています。

日本時間本日(18日)21時30分、カナダの7月CPI(消費者物価指数)が発表されます。BOCはインフレ目標(+2%、その±1%が許容レンジ)を採用しているため、CPIの動向はBOCの金融政策に影響を与えます。7月の声明では、追加利上げはインフレ見通しに関する経済指標次第とされました。

今回のCPIの市場予想は前年比+1.2%。BOCのインフレ目標の中央値である+2%を下回るものの、6月の+1.0%から上昇率が若干加速するとみられています。CPIが市場予想を上回れば、BOCの早期利上げ観測が高まりそうです。その場合、加ドルにとってプラス材料と考えられます。反対にCPIが市場予想を下回った場合、加ドルにとってマイナス材料になりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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