市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/22 14:20RBNZ声明に大きな変化なし。先行きの利上げ観測がNZドルの支えに!?

20日、シナリオレポート「主要国の金融政策の行方は?」を配信しました。是非ご覧ください。

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[レビュー]

22日東京時間の外国為替市場では、NZドルが強含み。一時、NZドル/円は80.74円、NZドル/米ドルは0.7252米ドルへと上昇しました。RBNZ(NZ準備銀行)が声明で、NZ経済に楽観的な見方を示し、NZドル高けん制のトーンを強めなかったことが、NZドルの支援材料となりました。

円も堅調。一時、米ドル/円は110.95円、ユーロ/円は123.91円、豪ドル/円は83.73円へと下落しました。軟調な日経平均を背景に、円買い圧力がやや強まりました。その後、日経平均が反発するにつれて、円買い圧力は緩和。米ドル/円やクロス円は下げ幅を縮小しました。


[これからの展開]

RBNZは本日(22日)、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定しました。据え置きは4会合連続です。

声明は、前回5月11日から大きな変化はありませんでした。

国内経済については、「NZの1-3月期のGDP成長率は予想を下回った」としたものの、「緩和的な金融政策や力強い人口増加、高水準の交易条件に支えられて、成長見通しは依然として明るい」と強調。NZ政府の2017/18年度予算案も成長見通しを支えるだろうとの見方を示しました。なお、1-3月期GDPは前期比+0.5%(6月15日発表)。RBNZは5月の金融政策報告で+0.9%と予想していました。

NZドルについては、「TWI(貿易加重指数)は、輸出商品価格の上昇に応じて5月から約3%上昇した」と指摘。「NZドルの下落は、貿易財部門の成長見通しのリバランスに役立つだろう」との見方を示し、前回とほぼ同じでした。

金融政策に関しては、「かなりの期間、緩和的になる」と改めて表明。「とりわけ国際的な見通しに多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」とし、引き続き、追加利下げに含みを残しました。

市場では、RBNZが来年前半にも利上げに転じるとの見方があります。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が6月21日時点で織り込む、RBNZが年内に利上げを行う確率は14.9%。利上げの確率は、来年2月までで18.7%、3月までで46.9%、5月までで52.0%へと上昇します。RBNZの今回の声明は、この見方を大きく変化させる内容ではなさそうです。近い将来ではないものの、利上げ観測が残存していることはNZドルにとってプラスと考えられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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