市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/01/20 15:06トランプ大統領の発言次第で為替市場が大きく動く可能性も!? 南アフリカランドは24日の政策金利発表に注目!!

[レビュー]

20日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(19日)NY終値水準で“もみ合い”でした。

FRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長が「緩やかに利上げを行うのが賢明」との認識を示したことを受けて、米ドルが下落する場面があったものの一時的。麻生財務相が「為替が乱高下するのは望ましくない」と語り、中国の10-12月期GDPが前年比+6.8%と、市場予想の+6.7%を若干上回ったものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

日本時間21日未明、米国の大統領就任式が行われます。トランプ大統領が就任演説で何を語るのか注目です。

トランプ大統領は演説で、TPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱の意向や、NAFTA(北米自由貿易協定)の見直しなどを表明するとの見方もあります。演説の内容次第では、為替市場が大きく動く可能性があるため、注意が必要です。

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SARB(南アフリカ準備銀行、中央銀行)が1月24日に政策金利を発表します。SARBは昨年(2016年)3月に0.25%の利上げを実施した後、前回11月まで4会合連続で政策金利を7.00%に据え置きました。

クガニャゴ総裁は前回会合時の会見で、利上げ局面の終わりが近いとの見解を示す一方、「インフレの軌道が目標レンジ上限に不快なほど近い」と指摘。「インフレの上振れリスクが生じれば、(利上げ局面の終わりが近いとの)考えを見直す可能性がある」と述べました。

1月18日に発表された、南アフリカの2016年12月のCPI(消費者物価指数)は前年比+6.8%と、11月の+6.6%から伸びが加速。上昇率は2016年2月以来の大きさとなり、SARBのインフレ目標の上限である+6%を4か月連続で上回りました。

ただし、SARBはCPIが今後鈍化するとの見通しを示しています。また、南アフリカランドが対米ドルで前回会合以降比較的落ち着いていることを踏まえると、SARBは1月24日の会合で政策金利を7.00%に据え置く可能性が高いとみられます。

その場合、クガニャゴ総裁がSARBの利上げ局面が終わりに近いとのこれまでの見解を維持するのかどうかに注目です。追加利上げの可能性が示唆された場合、金利先高観から南アフリカランドが上昇する可能性があります。南アフリカランド/円は、2006年4月の19.75円を起点とする下落トレンドが位置する8.7円近辺(2017年1月時点)がポイントになりそうです。その水準を超えれば、テクニカル面から上昇圧力が加わる可能性があります。

南アフリカランド/円(月足、2001/1〜)

(出所:N2JFXチャート)

(アナリスト 八代和也)

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