市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/03/24 14:01堅調な南アフリカランド、注目は30日のSARB政策金利

[レビュー]

24日東京時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は111.41円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.0758米ドル、豪ドル/米ドルは0.7611米ドル、NZドル/米ドルは0.7006米ドルへと下落しました。米国の医療保険制度(オバマケア)改廃案の下院での採決が24日に行われるとの観測が米ドルを下支えしました。改廃法案には民主党が反対し、共和党内にも反対議員が多く、可決は微妙な状況。23日に採決される予定だったものの、延期されました。オバマケアの改廃法案に関するニュースに為替市場が反応する可能性があり、引き続き注意が必要です。

NZの2月貿易収支が0.18億NZドルの赤字と、市場の予想(1.80億NZドルの黒字)に反して赤字になったものの、NZドルに大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

南アフリカランドがこのところ堅調に推移しています。ランドは対米ドルで2年7か月ぶり、対円では1年5か月ぶりの高値圏にあります。FRB(米連邦準備理事会)の利上げペース加速観測の後退(米ドルの下落材料)や南アフリカの昨年10-12月期の経常収支が、ランドの支援材料となっています。経常収支は760億ランドの赤字となり、赤字額は市場予想の1470億ランドを下回りました。

SARB(南アフリカ準備銀行)が3月30日に政策金利を発表し、クガニャゴ総裁が会見を行います。その内容がランドの動向に影響を与える可能性もあります。

南アフリカのCPI(消費者物価指数)上昇率はSARBのインフレ目標を上回り続けているものの、ランドが対米ドルで反発傾向にあることから、政策金利は現行の7.00%に据え置かれそうです。同国経済の低迷(昨年10-12月期にマイナス成長に転落)を背景に、市場ではSARBの次の一手は“利下げ”との見方もあります。SARBの先行きの金融政策を予想するうえで、クガニャゴ総裁の会見に注目です。会見を受けて、SARBの金融政策に対する市場の見方が変化すればランドが反応する可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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