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2017/08/11 09:35北朝鮮情勢や米株価動向に注意

(欧米市場レビュー)

10日の欧米時間の外国為替市場は、円が全面高の展開でした。一時、米ドル/円は109.14円、ユーロ/円は128.24円、豪ドル/円は85.99円、NZドル/円は79.46円へと下落。米ドル/円とNZドル/円は約2か月ぶり、ユーロ/円と豪ドル/円は約1か月ぶりの安値をつけました。北朝鮮情勢の一段の緊迫化への懸念や米国の主要株価指数の大幅下落を背景に、リスク回避の動きが強まり、円の支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

北朝鮮をめぐる緊張が一段と高まっています。朝鮮中央通信(北朝鮮国営)が昨日(10日)、「北朝鮮は、中距離弾道ミサイル4発をグアム沖に向けて発射する計画を8月中旬までに策定する」と報道。米国のトランプ大統領は同日、8日の北朝鮮に対する警告について「十分に強硬ではなかった可能性がある」と述べ、挑発を続ける北朝鮮に再び警告を発しました。トランプ大統領は8日に「北朝鮮が米国に脅しをかけるならば、世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに見舞われることになる」と語りました。北朝鮮をめぐる報道に引き続き注意が必要です。

米国の株価動向にも注意が必要でしょう。米国の主要株価指数は昨日、北朝鮮情勢の緊迫化への懸念から、大幅に下落。前日終値と比べて、ダウ平均株価は204.69ドル(-0.93%)、ナスダックは135.46ポイント(-2.13%)、S&P500は35.81ポイント(-1.45%)値を下げました。

北朝鮮情勢をめぐる懸念を一段と高めるような報道や、米国株のさらなる下落があれば、リスク回避の動きが強まる可能性があります。その場合、米ドル/円やクロス円に下押し圧力が加わりやすいとみられます。一方、北朝鮮情勢をめぐる懸念が緩和し、米国株が上昇すれば、米ドル/円やクロス円はいったん反発する可能性があります。

経済指標は、米国の7月CPI(消費者物価指数)に注目です(日本時間21時30分)。FRB(米連邦準備制度理事会)当局者は、米国の低インフレを背景に早期の追加利上げに慎重な姿勢を示しています。FRBはインフレ指標として、PCEコアデフレータを重視するものの、それでもコアCPIが市場予想の前年比+1.7%を下振れた場合、FRBの追加利上げ観測が後退し、米ドルに下落圧力が加わる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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