市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/06/19 09:04ブレグジットの交渉開始。仏議会選挙は「共和国前進」が過半数獲得

(欧米市場レビュー)

16日の外国為替市場では、米ドル/円が一時111.38円まで上昇しましたが、弱い米経済指標の結果受けて米金利が低下。米ドル/円は110.86円で越週となりました。

5月の米住宅着工件数は前月比-5.5%と3か月連続でマイナス。市場予想の同+4.1%を下回りました。6月のミシガン大学消費者信頼感指数は94.5と前回値97.1から軟化しました。

(本日の相場見通し)

18日に行われた仏国民議会(下院)選挙の決選投票で、マクロン大統領率いる新党「共和国前進」は単独過半数を獲得することが確実となりました(日本時間19日8:15時点)。

一部では「共和国前進」が470議席を獲得するとの見通しもありましたが、定数577議席の内360議席前後の確保にとどまるようです。一部で予想されていた圧倒的勝利とはなりませんでしたが、仏内政の安定はユーロにとってプラス材料となりそうです。

本日19日から英国のEU離脱交渉が開始されます。メイ首相は将来の通商関係を並行して交渉することを望んでいましたが、EU側の要求を受け入れ、まずは離脱時の条件に焦点を絞って交渉に臨むようです。離脱時の条件では、在英EU市民の権利や英国が負担するEU予算への拠出金などが中心になりそうです。

メイ首相は、移民制限の自由などを得る代わりに単一市場からの離脱もいとわないハード・ブレグジットを主張していました。ただ、8日の英総選挙での与党・保守党の過半数割れを受けて、ソフト・ブレグジット(移民制限で譲歩し、単一市場に残留する)に方針をシフトする可能性もあるようです。実際に、ハモンド英財務省は、英国はEUからの穏健な離脱を目指すべきだとの見解を示しました。

ソフト・ブレグジットの方が、英国が受ける経済的損失は小さいと考えられます。ただ、英総選挙の結果を受けて、英政府の方針がぶれるようなら、交渉の不透明感が増しそうです。ブレグジットの交渉に関する不透明感は、英ポンドの重石となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

---------------------------------------


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ