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2017/08/18 09:35米政局不安などを背景にリスクオフの展開か

(欧米市場レビュー)

17日の外国為替市場では、円やスイスフランなどの安全通貨が買われ、リスクオフの展開となりました。コーン米NEC(国家経済会議)委員長が辞任するとのうわさを受けて米政局不安が高まりました。スペイン・バルセロナで、車両が群衆に突っ込み死傷者が出たとの報道も投資家心理を悪化させました。

ユーロは軟調に推移。ユーロ/円は一時128.38円、ユーロ/米ドルは一時約3週間ぶりとなる1.1660ドルまで下落しました。17日に公表されたECB理事会の議事要旨(7/20開催分)で、ユーロ高に対する懸念が示されたことが材料視されました。

(本日の相場見通し)

白人至上主義団体と反対派の衝突に関するトランプ大統領の発言を受けて、米企業のトップで構成する大統領助言組織のメンバーの辞職が相次ぐなど、米政権運営は不安定な状況です。トランプ大統領は16日、2つの助言組織を解散しました。米ホワイトハウスは、コーン米NEC委員長が辞任するとのうわさを否定しましたが、米政局には注意が必要でしょう。

本日の外国為替市場では、米ドル/円の下振れリスクに注意が必要かもしれません。米政局不安を受けて、米国株は大幅安となりました。米株安と円高により、本日の日本株は下げて始まりました。日本株の下げが大きくなるようなら、米ドル/円の一段の下落も考えられそうです。

17日に公表されたECB理事会の議事要旨では、ユーロ高への懸念が示されました。また、インフレに関して持ち直しの一時的な兆候がやや見られるものの、決定的な証拠ではないとし、金融政策はいずれの方向にも変更される可能性が示唆されました。

議事要旨公表後に、ユーロ/米ドルは約3週間ぶりの安値を付けました。CFTCによるユーロのポジションは8/11日時点で93685枚と、2010年以降では2番目に高い水準までユーロ買いのポジションが積み上がっています。ユーロは一時的な調整が入りやすい地合いかもしれません。

 
(出所:トムソンロイターより作成)

(アナリスト 根岸慎太郎)

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