市場調査部エクスプレス Today's Flash!

2017/02/23 09:17FOMC議事録でのドル高懸念を受けて米ドルは当初下落も、FOMCは利上げに前向きか!?

(欧米市場レビュー)

22日の欧米の為替マーケットでは、米1月中古住宅販売件数が予想を上回る結果となったことを受けて、米ドル/円が一時113.61円まで上昇しました。ただ、その後に、発表された1月31日-2月1日のFOMC議事録で、ドル高の悪影響が議論されたことが伝わると、米ドル円は反落。一時112.95円まで下落しました。

ユーロ/米ドルは一時6週間ぶりとなる1.04ドル台まで下落しました。その後、米ドルが下落したことに加え、仏大統領選で中道・民主運動のバイル氏がマクロン氏に共闘を申し入れ、国民戦線(FN)のルペン党首の支持率が若干後退したことを材料に、ユーロ/米ドルは1.0571ドルまで上昇しました。

欧米株はまちまち。独DAXは前日比+0.26%、英FTSE100は同+0.38%上昇しました。NYダウ、S&P500、NASDAQはそれぞれ前日比+0.16%、-0.09%、-0.34%で取引を終えました。

(本日の相場見通し)

昨日発表された米FOMC議事録では、短期的にはインフレリスクがほとんどないとする見方やトランプ大統領の景気刺激策によるドル高への懸念などが議論されたことが伝わり、米ドル/円は下落しました。

ただ、穏やかな利上げが正当化されるとしつつも、労働市場やインフレに関して今後の情報が予想と一致もしくは強まる場合、景気過熱リスクを回避するため、FF金利を「かなり早期」に引き上げるのが適切となる可能性があるとの見解が示されました。

昨日のマーケットでは、今までなかったドル高に関する議論がFOMC内で行われたという点にネガティブに反応したとみられますが、「かなり早期」の利上げを示唆するなど、FOMCは利上げに前向きになりつつあるように思われます。

また、昨日講演したパウエルFRB理事は、「経済が堅調に推移する場合、穏やかな利上げは『かなり早期』のタイミングも含めて適切になる。」との見解を示しました。バランスシートに関しては、「金利を十分に高く引き上げるまで、バランスシートは安定させておきたい。」と述べるなど、利上げを優先すると取れる発言をしています。

昨日の米1月中古住宅販売件数は569万件と予想の554万件を上回るなど、最近の米経済指標は堅調に推移しています。今後もその流れが続くなら、米ドルは底堅く推移するかもしれません。

(市場調査部)

----------------------------------------


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス Todays'Flash!」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ