ユーロ(EUR)の特徴

ユーロ(EUR) EU(欧州連合)

米ドルに次ぐ世界で2番目の基軸通貨
EU加盟国を中心に25カ国で採用されている単一通貨。

ユーロの特徴とは

ユーロは、1993年11月に発足したEU(欧州連合)のもとで実施された通貨統合に従って、1999年1月から取引が開始された単一通貨です。
現金通貨としてのユーロは2002年1月誕生と歴史が浅いのですが、取引量は米ドルに次いで世界第2位と、国際通貨としての地位を確立しています。

2016年5月現在、ユーロは「ユーロ圏」と呼ばれるEU加盟の19カ国と、非EU加盟国6カ国の合計25カ国で使用されています。
ユーロ導入は、ユーロ圏内での商取引で両替に費やす時間と手数料が節約できるほか、為替変動リスクを避けられる点が利点に挙げられます。
一方、ユーロ参加国の財政政策は各国の主権が維持されており、財政基盤の強い国・弱い国が混在する形となっています。2010年の「欧州ソブリン危機」のように、一部の財政基盤の弱い国の問題がクローズアップされると、共通通貨であるユーロが下落し、その他の国がデメリットを受けるリスクがあることや、その解決のために財政基盤の強い国が、財政基盤の弱い国を助ける(財政支援などを行う)必要が生じることが欠点として挙げられます。
こうしたユーロ圏諸国の「お家事情」の違いがユーロを管理するECB(欧州中央銀行)の意思決定にも影響を与え、機動的な金融政策の運営が難しいともいわれます。

米ドルとユーロの通貨ペアであるユーロ/ドルは世界で最も取引量の多い通貨ペアであり、「ユーロ買いなら、米ドル売り」、または「ユーロ売りなら、米ドル買い」と相反する関係にあります。よって「ユーロ買い材料は米ドル売り材料」であり、「ユーロ売り材料は米ドル買い材料」となります。例えばギリシャ財政危機は「ユーロ売り材料」であり、その反面、「米ドル買い材料」となるわけです。

また、ユーロ圏は慢性的な「ディス・インフレ(インフレ率の低下)」であり、ECBが目標とするインフレ率2%の達成のために超低金利政策が長きにわたり実施されていますが、目立った効果がみられない状態が続いています。
ロシア、アラブ諸国とも地理的・経済的に深い関係があり、それらの国々で紛争・テロなどが起きたり、経済危機懸念が高まると、ユーロが売られやすくなるという地政学リスクも持っています。

ユーロの為替動向

通貨ペア bid ask change open high low
FLAG EUR/JPY
FLAG EUR/USD

ユーロ/円の月足チャート

※チャートは過去5年分です。高機能なFXチャートスクエアもご活用ください。

ユーロの変動要因とは?

主な上昇要因

国際情勢 軍事衝突など地政学リスクや世界的な金融不安の後退
政治 要人の金融緩和後退発言…「量的緩和(QE)プランに複数の理事が反対」など
金融政策 金融緩和(観測の後退)
経済指標 PMI、CPIなど経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合
その他 ユーロ圏諸国の財政収支・経常収支の好転、市場金利の上昇

主な下落要因

国際情勢 軍事衝突など地政学リスクの高まりや世界的な金融不安の台頭
政治 要人の金融緩和容認発言…「必要であれば追加的措置を講じることで全会一致」など
金融政策 金融緩和(観測の高まり)
経済指標 経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合
その他 ユーロ圏諸国の財政収支・経常収支の悪化、市場金利の低下

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。

EUの概要

国・地域名 欧州連合(European Union)/ユーロ圏(Euro Area)
各機関のある都市 欧州議会:フランス・ストラスブールおよびベルギー・ブリュッセル
欧州委員会:ベルギー・ブリュッセル
欧州司法裁判所:ルクセンブルク
欧州中央銀行(ECB):ドイツ・フランクフルト
位置 北緯50度07分、西経8度41分(ドイツ・フランクフルト)
面積 432万km2(EU加盟28カ国、JETRO)
人口 5億819万人(EU加盟28カ国、2015年暫定値、EU統計局)
EU加盟国28カ国 フランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、英国、デンマーク、アイルランド、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、オーストリア、スウェーデン、フィンランド、キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア(2016年3月現在)
ユーロ加盟19カ国 アイルランド/ポルトガル/スペイン/フランス/ベルギー/オランダ/ルクセンブルク/ドイツ/オーストリア/イタリア/スロバキア/フィンランド/ギリシャ/マルタ/キプロス/スロベニア/エストニア/ラトビア/リトアニア(2016年3月現在)

EUの経済・貿易データ

EUの経済データ
名目GDP額 18兆4,953億米ドル (2014年 IMF)
実質GDP成長率 1.9% (2016年予想、欧州委員会2016年2月時点見通し)
1人当りGDP 36,700米ドル (2014年 IMF)
財政赤字 対GDP比 -2.2% (2016年予想、欧州委員会2016年2月時点見通し)
消費者物価上昇率 0.5%(2016年予想、欧州委員会2016年2月時点見通し)
失業率 9.0%(2016年予想、欧州委員会2016年2月時点見通し)
経常収支(国際収支ベース) 3,167億3,000万ユーロ(2015年 Bloomberg)
貿易収支(国際収支ベース) 2,474億6,800万ユーロ(2015年 Bloomberg)
外貨準備高 7,918億8,500万米ドル(2014年 JETRO)
EUの貿易データ(2014年 JETRO)
輸出額 4兆6,384億ユーロ(2014年 JETRO)
輸入額 4兆5,319億ユーロ(2014年 JETRO)
輸出品目(上位品目) 加盟各国により異なります
輸入品目(上位品目) 加盟各国により異なります
輸出相手国(上位国・地域) アメリカ、中国、スイス、ロシア、トルコ、ノルウェー、日本(2014年 JETRO)
輸入相手国(上位国・地域) 中国、アメリカ、ロシア、スイス、ノルウェー、日本、トルコ(2014年 JETRO)

EUの主な祝祭日

加盟各国により異なります。

(データ出所:JETRO、欧州委員会、IMF、Bloomberg)

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その他のマーケット情報

世界の主要通貨国基礎データ

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