2分でわかるアメリカ
2分でアメリカを見る2分でアメリカを知る2分でアメリカがわかる

2010/09/25
基軸通貨の国のFX事情

rss最新記事の見出しをRSSで。

情報を共有する|
このエントリーをはてなブックマークに追加


ショッピングモールのパーキングで僕のクルマの隣に駐車してあったSUVの助手席に、FXに関するハウツー本が置いてありました。株の国、アメリカでもFXを勉強している人がいるのか、とちょっと驚いたのですが、調べてみると個人投資家の間でFXが広がっていました。

アメリカ人は、子供の頃から株式の大切さを教えられ、資産のほとんどが株式またはミューチュアル・ファンドという人も少なくありません。しかし、株式相場の低迷が長期化したことで、今年だけで約500億ドルの資金がミューチュアル・ファンドから流出しました。また、預金金利も限りなくゼロに近いため、どう運用するか個人投資家が迷っています。

こうしたことを背景に「FX取引をする個人投資家が増えている」とマーケット・ウォッチが報じています。特にデイトレーダーが多いと指摘しています。

FXの取引のトレーニングを提供するニューヨークの会社は大盛況、FX専用業者や大手銀行系のFXサービスも個人投資家を大幅に増やしています。情報誌がFXを特集したり、テレビコマーシャルも登場しました。レバレッジは最大100倍、個人投資家が増えたこともあってか、近く50倍を上限とするルールが導入されます。基軸通貨の国であるためドルとのペアが主流でクロス取引はまれです。

                     
世界の外国為替市場のサイズは日本円で約400兆円。この内、約12兆円が個人投資家による取引です。2001年には約1兆円でしたので12倍に膨らんだことになります。

個人投資家によるFX取引を地域別にみると、アジアが45%、ヨーロッパが28%に対して、アメリカは22%ですが、今後シェアを増やすことが予想されます。株式取引に比べ、まだまだ売買高は小さいのですが確実に広がっているからです。

アメリカ人が使う通貨は基軸通貨であり、海外との取引もドルで決済します。また、コーヒー1杯でもクレジットカードで払うアメリカ人は、ヨーロッパなどに旅行しても現金をほとんど持っていかず両替も最低限しかしません。外国為替に親しみがないアメリカ人の間でFXの人気が出てきたというのは、やはり時代の流れですね。

[September 24, 2010] No 010255
 

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。
※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE PROFILE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果 について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者 昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

img
img