2分でわかるアメリカ

2017/01/21「Make America Great Again」

アメリカの第45代大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。

首都ワシントンで開かれた就任式は、すべてのネットワークテレビとニュースチャンネルのほか、主要な新聞もライブ中継しました。アメリカらしく壮大で重厚で豪快な就任式でした。

8年前のバラク・オバマ大統領の就任式と比べ、参加者がやや少なかったそうです。8年前の会場では「Change(変化)」と書かれたサインが目立ちました。今回の就任式では「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に国に)」とのスローガンが目につきました。

就任式には、トランプ氏の家族のほか、オバマ第44代大統領夫妻、ジョージWブッシュ第43代大統領夫妻、そして、ビル・クリントン第42代大統領と夫人のヒラリー・クリントン氏が参加しました。ただ、60人以上の民主党の議員が「ボイコット」して欠席しました。

就任式会場の周辺には、トランプ氏を批判する市民が集まりました。今週末には、全米各地で「トランプ反対集会」が予定されています。アメリカが二分していると言われますが、仮にクリントン氏が選ばれていても同様の状況になったのではないかと想像します。いまのアメリカは、それほど分断しています。

ジョンFケネディ氏は初のカトリックの大統領でした。ロナルド・レーガン氏は初の離婚経験者で俳優出身の大統領。そして、バラク・オバマ氏は初の黒人の大統領でした。ドナルド・トランプ氏は過去の44人の大統領の誰とも似ていない異端の大統領と言えます。

トランプ氏が主張している社会保障、外交、通商、安全保障、税制、移民、気候変動などの政策は従来の路線を大きく転換させるものです。アメリカが本当の意味で「新時代」を迎えたのではないかと思います。トランプ氏が宣誓したアメリカ東部時間の2017年1月20日正午は「歴史的な瞬間」でした。

トランプ氏は就任演説で、「きょうは国民が権限を取り戻した歴史的な日だ」と述べました。「困難を伴うが、仕事をやり遂げる」として、国民の視点で「アメリカ第一主義」を貫く強い意思を示しました。アメリカが本当に変わる予感がします。



[January 20, 2017]  No 031843577

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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