2分でわかるアメリカ

2017/03/21マーケット: 高金利通貨高い、英ポンド売り

「米ドル軟調」

20日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが軟調でした。

FRBの先週の「タカ派でないスタンス」が引き続き影響しました。FRBの利上げペースが予想ほど速くないとの見方で、米2年債の利回りが低下、米10年債利回りが大幅低下しました。シカゴ連銀のエバンス総裁が「年内あと2回の利上げ」を示唆したことで米ドルがやや下げ幅を縮めました。

G20財務相・中央銀行総裁会議は、アメリカと主要国の貿易をめぐる溝が大きいことを浮き彫りにしました。トランプ政権が「強い米ドル」への懸念を今後あらためて主張するとの懸念が広がりました。

米ドルは対円で軟調。112円台半ばで推移しました。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円では下落しました。

米ドルの主要国に対する米ドルの動きを示す米ドル指数のチャートが下向きです。テクニカル的な理由で米ドルが一段安になる可能性が指摘されています。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのストラテジストは、「今後2、3週間は米ドルが売られそうだ」とCNBCにコメントしました。

英ポンドは対米ドル、対円で売られました。イギリスのメイ首相は、3月29日にEU離脱を正式に通告する方針を明らかにしました。

メキシコペソをはじめ新興国通貨は全体的に堅調でした。南アフリカランド、トルコリラが、それぞれ対円で上昇しました。

原油価格が下落。原油価格に敏感なカナダドルが売られました。

主要国の中で金利水準が高い豪ドルとNZドルは、それぞれ高く取引されました。

「米株小幅安」

20日のヨーロッパの株式相場はまちまち。英ポンド安を受けロンドンは上昇。フランクフルトは下落しました。

ニューヨーク株式相場は小幅安。方向感がない展開が続きました。公共株の下げが目立ちました。

ニューヨーク原油相場は1.15%安の48米ドル22セント。金相場は0.31%高の1234米ドルでした。先週金曜日は大商いでしたが、この日の商いは低調。投資家が慎重になっていることを示しました。

NY時間20日午後4時、東京21日午前5時時点の状況です。

[March 20, 2017]  No 031843613

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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