2分でわかるアメリカ

2016/12/03マーケット: 来週、ドル円の調整進むか

「ポンド続伸」    

ドル円=113.55円、 ユーロドル=1.0662ドル、 ポンド円=144.49円、       
トルコリラ円=32.18円、豪ドルドル=0.7448ドル、NZドルドル=0.7134ドル


2日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが軟調でした。

アメリカの大統領選後に急ピッチで米ドル高が進んだため、利益確定の米ドル売りが増えました。調整が進んだとの見方もあります。アメリカの雇用統計の影響は限定的でした。

米ドルは対円で小幅安。米国債利回りが大幅に低下したことが影響しました。

ユーロは対米ドルでほぼ横ばいでした。ユーロ圏の生産者物価指数は前月比で0.8%上昇、前年比でマイナス0.4%でした。

ポンドは対米ドルで続伸、対円では144円台半ばに上昇しました。イギリスの11月の建設業PMIは8カ月ぶりの高水準。

トルコリラは続落。原油高を引き続き嫌気しました。政局不安、治安の悪化に加え、トルコ中銀が市場介入しないとの観測もトルコリラ売りに繋がっています。

南アフリカランドは対円で高く取引されました。S&Pは南アフリカの格付けと見通しを据え置きました。

カナダドルの対円相場は小幅安。豪ドルとNZドルは堅調に推移しました。

「欧州に注目」

来週は、ヨーロッパ発の材料が多めです。4日に実施されるイタリアの国民投票が特に注目されています。上院の権限縮小の是非を問うものですが、否決された場合、レンティ首相が辞任する意向を示しています。非常に不安定になる可能性があります。4日にはオーストリアのやり直し大統領選も実施されます。そして、6日にはユーロ圏のGDP、8日にはECB理事会を開きます。いずれもマーケット全体に影響しそうです。

アメリカの指標では、9日のミシガン大消費者信頼感指数が注目。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が5日に講演します。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、来週はアメリカの材料が薄めで、ヨーロッパなど海外の材料に敏感になる可能性があるとコメントしました。米ドルの調整がさらに進むことも予想されるとしています。

ロイタージャパンは、イタリアの国民投票後に大きな混乱がなければ、リスク回避の円高リスクは限定されるとの見通しを配信しました。その一方で、リスクオン局面では米ドル高円安を加速させる要因も残っているとしています。レンジについては、米ドル円が111円50銭〜115円50銭、ユーロ米ドルは1.0300ドル 〜1.0700ドルと予想しました。

BofAメリルリンチは、ECBが理事会で量的緩和策を2017年9月まで6カ月延長するというのがベース・シナリオだが、少し不安も出てきたと顧客向けメモでコメントしました。量的緩和のペースを落とす一方で、長期化することを検討するかもしれないとしています。

スコシアバンクは、米ドル円について、テクニカル的には慎重ながら米ドルに強気だとコメントしました。114円50銭が抵抗線になりそうだとしています。

豪ドルとNZドルは、引き続きマーケト全体、特に米ドルの動きに左右されるとみられています。6日には、GDTが乳製品のオークションを実施します。

「米株まちまち」

英FTSE 6730p (-22p)   独DAX 10513p (-20p)  仏CAC 4528p (-31p)

2日のヨーロッパの株式相場は続落しました。イタリアの国民投票を控え、警戒感が強まりました。

米ダウ 19170ドル (-21ドル)  S&P500 2191p (+0.8p)  ナスダック 5255p(+4p)

ニューヨーク株式相場はまちまちでした。イタリア情勢への警戒感が強く、積極的な取引が控えられました。ダウは反落しました。

ニューヨーク原油相場は続伸しました。終値は1.21%高の51ドル68セント。金相場は0.72%高の1177ドルでした。

NY時間02日 午後4時、東京03日午前6時の数字を表示しています。

 [December 02, 2016]  No 031843546

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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