2分でわかるアメリカ

2017/07/21マーケット: ユーロ大幅高、ランド安い

「ポンド下落」

20日の欧米の外国為替マーケットでは、ユーロの上昇が目立ちました。

ECBは20日の理事会で、政策金利を据え置きました。債券買い入れの規模も維持することを決めました。理事会後の記者会見でドラギ総裁は、テーパリング(債券買い入れの規模縮小)を秋以降に議論する述べました。

マーケットが期待した金融引き締めは決めませんでしたが、その可能性を示したことでユーロが買われました。

ユーロは対米ドルで約1%値を上げました。1日の上昇率は2015年8月以来の大きさ。ドイツ国債の利回りが上昇、米国債の利回りが低下したこともユーロ買い米ドル売りを誘いました。

英ポンドは下落しました。注目されたイギリスの小売売上高が予想を上回りましたが、その発表前にメイ首相が続投しそうだと伝えられたことが影響しました。メイ首相の支持率が低下、交代が囁かれていました。

米ドルは対円でほぼ横ばい。やや米ドル売りが優勢でした。

南アフリカランドは売られました。南アフリカの中央銀行が、予想外に政策金利を0.25%引き下げたことが嫌気されました。利下げは5年ぶり。「利上げに向かう先進国との金利格差が縮小することで投資妙味が薄れた」とETMアナリティクスのエコノミストがロイターにコメントしました。

トルコリラも対米ドル、対円で下落。トルコとドイツの2カ国関係が緊張したことが影響しました。

原油価格が下落。原油に敏感なカナダドルが軟調でした。

豪ドルは小幅高。NZドルは対米ドル、対円で高く取引されました。

「ダウ小幅安」

20日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。フランクフルトのDAXは4ポイント安。ロンドンのFTSEは、英ポンド安を受けて56ポイント上昇しました。

ニューヨーク株式相場はまちまち。ダウは小幅安、S&P500は横ばい、ナスダックは小幅高でした。ナスダックは2015年2月以来で初めて10日連続で上昇しました。モラー特別検察官が、ロシア疑惑で大統領の娘婿であるクシュナー補佐官を調べているとブルームバーグが伝えたことで安く始まりましたが、後半に下げ幅をほぼ消しました。

ニューヨーク原油相場の終値は0.70%安の46米ドル79セント。金相場は0.28%高の1245米ドルでした。

NY時間20日午後4時、東京時間21日午前5時時点の状況です。

[July 20, 2017]  No 031843697

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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