週刊2分でわかる豪・NZ

2017/07/13NZドルに陰り、加ドルに関心

「住宅市場に異変」

ニュージーランド・ヘラルドが13日、最大都市オークランドの不動産市場に異変が起きていると報じました。

住宅販売件数が1年前と比べて大幅にダウン、市場に出てから売買契約が成立するまでの日数が大幅に伸びたとしています。価格上昇が止まり、多くのオークションが成立しなかったと伝えました。

ヘラルドは、9月23日に予定されている総選挙の行方が不透明なことが影響している可能性があると解説しています。さらに、中国の融資審査が厳しくなったことも背景の1つだとしています。

ただ、観光業が堅調、農業部門も1年前と比べて改善したとして、不動産市場の異変の経済全体への影響は限定的になる可能性があると伝えました。

「NZドルの上値重い?」

12日の欧米の外国為替マーケットでは、NZドルが対米ドルで上昇しました。FRBのイエレン議長が議会で利上げに慎重なハト派姿勢を示したことを受け、米ドルが幅広く売られました。ただ、NZドルの対米ドルの上げは限定的。クロス取引の対円相場は下落しました。

堅調に推移していたNZドルが、ここにきてやや弱含んでいます。

ANZは最新のマーケットレポートの中で、NZドルがさらに上昇するには複数の障害があるとコメントしました。そのため、NZドルは上値を追うよりも、下がる可能性の方が高いとの見方を示しました。

NZドルの目先の材料は来週18日発表の第2四半期の消費者物価指数です。前期比0.3%程度の上昇に減速すると予想されていますが、限りなくゼロに近いとの弱気な見方が少なくありません。NZドル相場に影響しそうです。

「8回か2回か」

ANZによりますと、RBA予測が2018年から2019年にかけて8回の利上げを示唆していると元理事がコメントしたことが話題になっています。「反応関数」などの解釈の違いで見方が大きく分かれています。

ANZは、RBA反応関数と5月の金融政策に関する声明を組み合わせて分析。2018年半ばまでは1.50%の政策金利が据え置かれると予想した上で、RBAが2018年後半と2019年前半に0.25%ずつ利上げすることを示唆しているとの見方を示しました。つまり利上げは2回だと。

来週18日、RBAが前回会合の議事録を公表します。将来の利上げをめぐる議論がさらに活発になるかもしれません。

「カナダに関心」

カナダの中央銀行が12日の金融政策会合で約7年ぶりに政策金利を引き上げました。声明では楽観的な見方が示され、追加利上げがあるとの観測が強まりました。

英国連邦で資源国の3つの通貨、カナダドル、豪ドル、NZドルが比較されることが多くあります。相対的に金利水準が高いことから、豪ドルとNZドルのパフォーマンスがカナダドルを上回ってきました。BKアセットマネージメントのストラテジストは、豪ドルとNZドルに代わり、投資家の関心がカナダドルに移りつつあるとコメントしました。


[July 13, 2017 AN0098] 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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