過去5年間の取引データを分析して見えてきた「M2JFXの真実」とは。

すべてのFX投資家に知ってほしい、
運用資金とプラスになった割合の重要な関係性を公開。

マネースクウェア・ジャパン(以下、M2J)では、2012年から2016年12月までの5年間で、2012年~2014年のアベノミクス相場、および2016年6月~12月の英国EU離脱~トランプ相場で取引したFXユーザーのプラスになった割合(実現損益に未決済ポジションの評価損益を加味した収益プラスマイナス口座の割合)を運用資金の大きさ別に調査したところ、その結果において一つの傾向を確認いたしましたので、以下にご報告差し上げます。

調査要綱

1.調査対象:調査期間に取引したM2Jのお客様
2.調査方法:ハウスデータをもとに、お客様の運用資金別
プラスになった割合(※)およびロスカット率を調査。

※運用資金は、
  1万以上~10万円未満
  10万以上~30万円未満
  30万以上~50万円未満
  50万以上~100万円未満
  100万以上~200万円未満
  200万以上
の6つにセグメントし調査。

※プラスになった割合は、期間内の実現損益に集計末日の未決済ポジションの評価損益を加味した収益プラスマイナス口座の割合として算出。

3.調査期間:
① 2012年1月1日~2014年12月31日
② 2016年6月1日~2016年12月31日
③ 2012年1月1日~2016年12月31日

調査結果詳細① 
<アベノミクス相場篇>

誰もが儲かったように喧伝されたアベノミクス相場。
果たしてその実態はどうだったのか。

図1:アベノミクス相場時の米ドル/円チャート

上記のチャートが示すとおり、2012年から3年間の外国為替市場は米ドル/円を中心にかなりの円安基調が台頭した期間でした。

そしてこの3年間で運用資金の大きさ別にプラスになった割合を調査したところ、図2のような傾向を確認することができました。


図2:2012年~2014年の期間においてプラスになった割合を運用資金の大きさ別に調査

運用資金200万円以上の口座でプラスになった割合はアベノミクス相場の3年間平均で74.0%。対して、運用資金10万円未満の口座でプラスになった割合は3年間平均で49.7%

またアベノミクス相場3年間における各暦年の調査結果は以下のとおりとなっています。

2012年

200万円以上:85.0% 
⇔ 10万円未満:54.8%

2013年

200万円以上:59.1% 
⇔ 10万円未満:42.6%

2014年

200万円以上:78.0% 
⇔ 10万円未満:51.8%

平均

200万円以上:74.0% 
⇔ 10万円未満:49.7%

調査の結果、運用資金200万円以上の口座でプラスになった割合と、運用資金10万円未満の口座でプラスになった割合には大きく差がついていたことが判明しました。

調査結果詳細② 
<英国EU離脱
~トランプ相場篇>

英国EU離脱~トランプ相場での運用資金200万円以上の取引顧客におけるプラス口座の割合は53.8%
対して運用資金10万円未満の取引顧客におけるプラス口座の割合は38.1%

図3:英国EU離脱~トランプ相場時の米ドル/円チャート
図4:2016年6月1日~2016年12月31日においてプラスになった割合を運用資金の大きさ別に調査

「まさか」という結果によって金融市場と世界中の投資家を大混乱させた英国EU離脱と米大統領選挙。では、そんな乱高下の相場模様(英国EU離脱が決定された2016年6月以降)でお客様のプラスになった割合はどうだったのか調査したところ、運用資金200万円以上の口座でプラスになった割合は53.2%、それに対して運用資金10万円未満の口座でプラスになった割合は36.9%となりました(図4)。


2016年6月~12月

200万円以上:53.2% 
⇔ 10万円未満:36.9%

調査結果詳細③ 
<2012年からの5年間篇>

2012年からの5年間において、各年のプラスになった割合を平均すると、
運用資金200万円以上の取引顧客でプラスになった口座の割合は53.5%
対して、運用資金10万円未満の取引顧客でプラスになった口座の割合は38.1%

図5:2012年から5年間の米ドル/円チャート

・2012年終盤からのアベノミクス相場
・2013年4月の通称「黒田バズーカ」
・2014年10月末の「黒田バズーカ第二弾」
・2015年8月のチャイナショック
・2016年年初からの世界同時株安、
・6月の英国EU離脱、
・11月の米国大統領選挙、etc.

 
図6:2012年1月1日~2016年12月31日(5年間)においてプラスになった割合を運用資金の大きさ別に調査

金融市場を揺るがす様々な出来事が起きた過去5年間のトータルでM2Jのお客様のプラスになった割合を調査したところ、図6が示す結果が確認されました。


2012年1月~2016年12月

200万円以上:53.5% 
⇔ 10万円未満:38.1%

調査結果詳細④ 
<ロスカット率>

図7:2012年1月1日~2016年12月31日(5年間)にロスカット率を運用資金の大きさ別に調査

アベノミクス相場から一転、円高展開となった2015年半ば以降は、運用資金別のプラスになった割合の差異は薄れた結果となっています。

しかしその一方、ロスカット率(※)を調査してみると、直近5年それぞれの年次において運用資金別の逆相関関係がはっきりと存在していることが確認できました(図7)。


平均

200万円以上:5.1% 
⇔ 10万円未満:30.3%
(取引口座数を分母とし、ロスカットとなった口座の割合を算出)

※ロスカット:現金残高に対してある一定以上の評価損を抱えた場合、それ以上の損失の拡大を防ぐために保有しているポジションを全て強制的に決済して損失を確定させる仕組みのこと。

■ 調査結果総括 ■

運用資金の大きさとプラスになった割合には比例関係が存在した。
その理由は運用スタイルとリスク管理の差か。

運用資金200万円以上のお客様と10万円未満のお客様とではプラスになった割合に明確な差が存在していました。

運用資金が小さければ、自ずとハイリスク・ハイリターンの取引となりやすい。結果として外国為替レートの数銭の値動きをねらうようなトレード(いわゆるスキャルピング)につながり、中長期の経済変動等を無視する短期的で過度な売買の結果、投資元本を大きく棄損し取引継続が困難になってしまうケースが想定されます。

■数字で見る、大きく減らさないことの重要性。

図8:20%の資金を失った場合、残金でそれを取り戻すには?

図8をご覧ください。

たとえば100万円の運用資金で取引を始めて、20%の資金(20万円)を失ってしまったら、残金で元の金額まで戻すのに必要な運用益は25%、つまり失ったときよりも大きなパーセンテージの収益が要求されます。

これはFXだけでなく、あらゆる金融商品において共通する事項です。


(パーセンテージの計算式)

損失額÷残金×100 
= 20万円÷80万円×100 = 25%

図9:50%の資金を失った場合、残金でそれを取り戻すには?

投資行動におけるリスクとリターンは比例しますので、ハイリスク・ハイリターンな取引はその分、運用資金を大きく棄損してしまう可能性が高まります。

そしてもし運用資金を大きく棄損してしまった場合、それを取り戻すための収益のパーセンテージは(図8、図9が示すとおり)失ったときよりも高いものが要求されます。


(パーセンテージの計算式)

損失額÷残金×100 
= 50万円÷50万円×100 = 100%

そうなると多くの人は「早く取り戻したい」という投資家心理からさらにハイリスクな取引を選択してしまうなどといった悪循環に陥り、最悪の場合は取引継続が困難になってしまうケースが想定されるのです。

そうした刹那的な取引に比べて、一定金額以上の運用資金をもとに、中長期的な値動きに沿って注文を仕掛けていく運用スタイル(M2Jでは「資産運用としてのFX」と呼称)ではレバレッジを低く抑えたローリスクな運用が主流となります。

つまり為替相場の「レンジ相場を形成しやすい」「レートがゼロにはならない」といった特性を活かしながら、ローリスクでハイリターンをねらわないことが結果としてパフォーマンスの良さにつながることを当調査結果は示していると言えるでしょう。

■偉人に学ぶ、ローリスク・ローリターンの目安。

では、どのくらいのリスクを適切と考えるべきなのでしょうか。
正解はありませんが、ここでぜひ参考としていただきたい世界的な偉人の考え方をご紹介いたします。

その世界的な偉人とは、ウォーレン・バフェット氏。
「投資の神様」とも呼ばれるバフェット氏はその著書の中でこんなことを述べています。

世界的に著名な投資家 ウォーレン・バフェット氏 「目指す年間収益率は、20%である。」徳間書店「バフェットの教訓」より

投資の神様と呼ばれるほどのバフェット氏でも20%なのですから、一般の投資家であれば年間収益率はバフェット氏の半分、つまり10%程度でも成功と考えるべきではないか。M2Jではそのようにご提案をさせていただいております。

くり返しとなりますが、投資行動におけるリスクとリターンは比例します。
たとえば「1年後に運用資金を2倍にしたい」というリターンを目指すならば、それは1年後に運用資金がすべてなくなるかもしれないリスクを取る、ということにつながってしまうのです。

運用資金の大きさとロスカット率の逆相関が示唆する、リスク管理の重要性。

運用資金の大きさとプラスになった割合に比例関係が存在したことに加え、今回の調査で明らかになったもう一つの事実、それは「運用資金の大きさとロスカット率の逆相関関係」の存在でした。

再掲:2012年1月1日~2016年12月31日(5年間)にロスカット率を運用資金の大きさ別に調査

M2Jでは中長期的な運用において最も意識しなければならないリスクとして「ロスカット」を挙げていますが、運用資金の大きなお客様ほど、このロスカットに遭いにくいことを明確に示したデータが確認されました。


■ただ運用資金が多ければよい、というものではない。

運用資金がいくら多くてもその分レバレッジの高い取引をすれば、ロスカットリスクは表面化しやすくなります。 ロスカットリスクに関してはレバレッジが同じであれば、そこに運用資金の多寡は関係がありません。

つまり上記のグラフは、運用資金の多いお客様ほどレバレッジを抑えているという傾向をはっきりと示しています。

つまりロスカットに遭わないようリスク管理や資金管理を行いながら、個人投資家の特権とも言える「時間を味方にした運用」を継続したことで、結果としてパフォーマンスにつながったと考えることもできるのではないでしょうか。

今回の調査結果は、FXという金融商品が持つ本質的な可能性を改めて示している。M2Jはそう考えています。

「FXは小さい金額で始められる気軽な金融商品」
というプロモーションは投資家の損失をもたらす?

1998年の外為法改正以後、FX業界は約20年の歩みを経てきましたが、現状世間一般において想起されるそのイメージは残念ながら「オンラインカジノ」といった向きが強くなってしまっています。

特にFXメディアやFX会社のプロモーションの結果「小さい金額で始められる気軽な金融商品」としてFX投資家の裾野が広がってきましたが、今回の調査結果は「小さい金額で始められる=レバレッジを高めて取引を行う」という事実認識とその裏にあるリスクについての啓蒙が十分であったとは言えないことも示しています。

■FX自体はギャンブルではない。
FXをギャンブルとするか、資産運用の有用な手段とするかは、実は投資家次第だということ。

M2Jのセミナーでは、FXを「クルマ」に例えて説明することがあります。

クルマは節度を守ったスピードで安全運転を心掛けながら利用することで、行動範囲を飛躍的に高め、また移動における快適性など、私たちの暮らしに様々なメリットを提供してくれるもの。しかし一方で危険な運転をしてしまえば、自分だけでなく他人や公共の設備等に甚大な損害をもたらす危険性が高まります。

そしてもし危険な運転で事故を起こしてしまったとき、責められるのはクルマではなくドライバーとなることは周知の事実でしょう。

M2Jでは、FXの「レバレッジ」がクルマの「スピード」に例えられると考えています。

クルマはスピードを出せば目的地に早く到達できますが、その分事故の危険性が高まります。
同様にFXではレバレッジを高めれば運用資金を早く大きく増やすこともできますが、その分大きな損失を被る可能性も高まります。そして、レバレッジを高くするかどうかを決めるのは一人ひとりの投資家次第なのです。

使い方次第。それ自体が危ないものではない。

つまりM2Jは、FX自体はギャンブルではないこと、および節度を守って利用することでFXは資産運用の有用な手段となり得ることを当調査結果とともに強くお伝えしたく、このような特設ページを制作いたしました。

■M2Jはこれからも「FXをギャンブルとしない、資産運用としてのFX」を提唱してまいります。

近年金融庁では、資産運用業界に対して「フィデューシャリー・デューティー」すなわち、資産を預けた顧客の利益を最大化する義務を負い、利益に反するような行動は取ってはならないとする「受託者責任」を明確に打ち出しています。
特にリスク商品においては「顧客にふさわしいサービスの提供」を重視し、適合性をより慎重に審査すべきとしています。

当調査結果は、FX取引に携わる金融機関、事業者、投資家、一部メディア等に浸透している「FX取引はオンラインカジノ」というイメージを払拭し、適切なリスク管理と運用スタイルのもと、リスクを抑え「顧客の利益を最大化する」との受託者責任を果たすことに一役買える可能性があると考えています。

M2Jはこれからも「お客様にとって本当に有意義なサービスとは何なのか」を念頭に置き、社会におけるFXのイメージ改善に努めながら、健全な投資環境の提供を末永く続けてまいります。