スキャルピングは、なぜ儲からないのか?

スキャルピングとは



FXのデイトレーダーに人気の取引手法として、スキャルピングという手法があります。

スキャルピングとは、数銭から数十銭というわずかな利幅を狙い、1日に何度も取引を行って利益を積み重ねる超短期売買手法です。スイングトレード(短中期売買)やデイトレード(短期売買)よりも、更に短期間/薄利狙いであることが特徴です。
狙う利幅が極端に狭いという特徴から、一般的に高いレバレッジをかけて取引に臨むと言われています。

また、ポジションを保有してから決済するまでの時間が数秒から数分という、極端に短い期間で売買を繰り返すというのも大きな特徴です。

FX業界全般が「オンラインカジノ」に

FX市場が個人投資家に開放されたのは1998年。証券会社などが新しい金融商品としてFX取引を提供し始めた後に、業界の成長性や収益性を求めて、金融業界の内外から様々な企業が参入するようになりました。

顧客争奪のため、「手数料を無料に」「スプレッドをもっと狭く」といったFX業者間の競争が進行し、いまや個人投資家はプロよりも良いトレード環境で取引できるようになっています。

売買時のコストが少ないと、わずかな値動きでも利益が出るため、ポジションを持ってから決済するまでの時間は自ずと短くなる傾向が続きました。

そういったトレード環境の変化から、個人投資家は知らず知らずのうちにトレード画面に張り付き、スキャルピング主体の取引を行うようになってしまったのです。

投資家がどれだけ頻繁に取引したのかを示すデータとして、売買回転倍率という指標があります。
下のグラフをご覧ください。

(Source: 金融先物取引業協会)

※売買回転倍率は各四半期の取引金額を{(当該四半期末の建玉金額+その前四半期の建玉金額)÷2}で割って計算

売買回転倍率とは、投資家が保有するポジションの量と期間内に取引された金額の合計が、どれくらいの比率かを示す指標です。

上記グラフから、店頭FX業者の平均売買回転倍率が当社より10〜40倍も高い水準となっており、いかに短期間で売買を繰り返す投資家が多いかが見て取れるでしょう。

では、このスキャルピング主体の運用結果が良好かというと、必ずしもそうとは限らないようです。

スキャルピングの落とし穴

スキャルピングとは、比較的予想しやすい中長期の経済変動等を無視して、五分五分の勝負を瞬間的に、かつ延々と続けるようなものです。

「ランダムウォーク理論」に基づくと、五分五分の勝負であれば、巨大なカジノに挑むギャンブラーは最後には必ず破産します。

そして、勝負の回数が増えるほど、所持金に対して1回の掛け金が大きいほど、その結末は早くやってきます。
そのため、長く賭け続けるためには、勝負の回数を減らすこと、掛け金を小さくすることがポイントと言えます。

FX取引に置き換えると、短期で売買するほど(勝負の回数が増えるほど)、高レバレッジであるほど(1回の掛け金が大きいほど)、ロスカット(破産)に近づくと言うことができるかもしれません。

このような理論に基づくと、スキャルピングで勝ち続けることがいかにむずかしいかがわかります。

資産を増やすため、資産を運用するために始めたはずのFX取引で、個人投資家は投資元本を毀損し取引継続が困難になってしまうケースが多いという実情になっています。



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