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2017/09/19 16:05FTSE100:インフレ率上昇と生産性低下の併存で一段安!?

(レビュー)

19日の日経平均は大幅高。18日のNY市場でNYダウが5営業日連続で最高値を更新したことや、米ドル/円が111円台半ばまで上昇したことが日経平均の支援材料となりました。日経平均は一時前日終値比400円を超え、2015年8月以来となる20320.78円まで上昇し、20299.38円で取引を終えました。

(今後の見通し)

本日19日から20日に米FOMCが開催されます。バランスシート縮小(債券再投資の縮小)の計画が示されるかに注目が集まります。また、イエレン議長の記者会見があり、FOMC参加者の政策金利見通し(ドット・チャート)が公表される予定です。CMEグループのFedWatch Toolによれば、市場が予想するFRBが年内に利上げを行う確率は56.6%と、9日時点の41.3%から上昇しています。FOMC関係者から今後の利上げペースに関して何らかの示唆があれば、相場材料となりそうです。

BOE(英中銀)のカーニー総裁は18日、IMF(国際通貨基金)で行った講演で、「過去最低水準にある金利は向こう数カ月で上昇する可能性がある」とし、「緩やかな金融引き締めの論拠は強まっている」との見解を示しました。

ただ、ブレグジット(英国のEU離脱)により、「インフレに上昇圧力が加わる」とする一方、「同時に生産性が低下する」と指摘。カーニー総裁は政策金利の先行きに関して、「(政策金利の)上昇ペースは緩やかで、度合いも限定されたものになる」との見解を示しました。

BOEの金融引き締めペースが緩やかになれば、英FTSE100への影響は限定的となりそうです。ただし、英景気には鈍化の兆しが見られます。失業率が4.3%(ILO基準)と、1975年以来の低水準を記録する一方、鈍い賃金の伸びを背景に、インフレを考慮した実質賃金は前年比でマイナスの状況が続いています。英第2四半期の実質GDPは前年比+1.7%と、2013年9月以来の水準まで成長率が鈍化しました。

FTSE100は、過去最高値を記録した6月2日高値7598.99pから9月15日安値7196.58pまで-5.3%下落しました。カーニー総裁の見解通り、インフレ上昇、生産性の低下、金利上昇が併存するようなら、英景気の下押し要因となりそうです。その場合、FTSE100が一段と下落する可能性には注意が必要でしょう。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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