サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/06/22 10:53日銀の資産【第63回】

今日もよろしくお願いします。アメリカは予想通り利上げをしましたね。株式市場はどうなるのかなと思っていたのですが、NYダウの最高値更新は続いていますよね。
利上げによって、金融株を中心に株価が上昇した、という状況です。逆に、ナスダック総合株価指数(以下、ナスダック)の中に組み込まれているアップルやグーグルそしてアマゾンなどは下落が続きましたからね。
そうなのですね。アップルやグーグルなどの下落は何が考えられるのですか。
NYダウが最高値を更新してくる前にはナスダックが連日のように最高値を更新してきていたので、利益確定という動きが出たことが一つは考えられます。そして、もう一つ、少し気になるニュースが出ていましたね。
何ですか?。
ビッグデータの独占禁止法関連のニュースです。
すみません。読んでいませんでした。どういうニュースなのですか。
ビッグデータを特定の企業が独占するのを防ぐために、不当なデータの囲い込みなどを行った場合に独占禁止法を適用する考えを公取委員会が示したのです。
そのような規制がかかってくるとなると、マーケットにもブレーキがかかるような気がしますね。でも、僕が勤めている会社も含めて、ビッグデータには力を入れていますよ。
うーん、でも、K太さんには悪いけど、アップルやグーグルそしてアマゾンの情報量は比べ物にならないぐらい膨大ではありませんか。
そう言われると、確かに日本はまだまだ遅れていると思います。
つまり、これらのビッグデータを保有しているのが外資系企業であるということからも、公正取引委員会の動きは日本の焦燥感を表していると思います。
なるほど、そういうことも意識しないといけませんね。ところで、日経225はNYダウほど動きませんよね。少しイライラしています。
イライラは禁物ですよ。
でも、円高になっても大きく下落はしないし、NYダウが最高値を更新しても日経225は大きく上昇することはないですよね。
K太さん、面白い指摘をしましたね。その答えの一つになると思うのですが、この図を見てください。
日経225のチャートはわかりますが、この線は何でしょうか。何というテクニカル分析ですか。
あれ、忘れてしまいましたか。エンベロープというテクニカル分析です。
すみません、忘れていました。どういうテクニカル分析でしたでしょうか・・・。
エンベロープというのは、移動平均線からどれぐらい乖離をすると反対の動きになる傾向があるのかを分析するツールです。例えば、移動平均線から±5%の線に接近すると上昇が止まったり、下げ止まったりする傾向があるのであれば、5%のエンベロープが有効であることになります。

あ、思い出しました。これは真ん中の線、つまり上から3番目の線が移動平均線で、上から2番目と4番目が移動平均線から5%乖離した線、1番上と一番下が10%乖離した線でしたね。
その通りです。これを見てどういう印象を持ちますか。
上下5%幅の線で反応することが多いのですが、大きく動いた場合でも10%の線が効いていて、この線の中に収まっていますよね。
そうですね。でも実はこの日経225のエンベロープは1年前の2016年1月から6月までのチャートなのです。
1年前のチャートなのですか。どうして今のチャートではないのですか。
慌てないでください。では、2枚目。これが今の日経225のエンベロープです。

さっきのチャートもこれも、同じ5%ですよね。
はい。移動平均線は20日という期間を取り、乖離率は5%と10%に設定してあります。
うーん・・・今のチャートを見ると、5%に接近することは上下に一度ありましたが、ほとんどが移動平均線の近くで推移していますよね。
そうですね。ということは。
ということは・・・移動平均線から大きく離れることがない・・・つまり、値動きが小さいということですか。
その通りです。従来、日経225をエンベロープで分析する時は移動平均線を20日、乖離率を5%と10%に設定すると、きれいに当てはまるケースが多かったのですが、最近の日経225は当てはまる乖離率が2.5%や3%といった具合に小さくなっているのです。
やはり、値動きが小さいということですね。
そうですね、移動平均線に沿った動き、つまり乱高下が少ないということになります。
NYダウが最高値を更新しても、円安になっても動かないということがわかります。
では、その原因は何だろうか、ということです。
それは北朝鮮問題やトランプ政権そしてヨーロッパの政治的動きが影響しているからではないですか。
確かにそうした外部要因が上値を重たくしている影響はあると思います。でも、それは日本だけでなく、世界の株式市場も同じですよね。
そっか。
実はここに気になる記事が一つあります。『日銀の総資産が500兆円を突破』というニュースです。これは日銀が量的緩和を行なう中、買い入れた資産が500兆円を突破したというニュースですが、大半が国債です。約427兆円もあります。でも、ETFも3月末段階で約16兆円になります。現在、年6兆円増の購入を行なっています。
日銀が買ってくれるということは良いことではないのですか?
日銀は日経平均株価が下落している午前中にETFを購入することが多いと言われています。でも、投資家の中には下落をしたら購入したいと待ち構えている人がいます。逆に、もう少し下がった段階で買い戻そうと考えている人もいます。でも、日銀がETFを購入することで日経平均株価が買い支えられてしまうのであれば、投資家が期待しているような値動きが現れないということなります。

投資家も動きづらくなりますね。
そうですよね。下がる時にある程度下がらないと買う人も少なく、上がる時にも買う人が少なくなってしまいます。そうした動きづらさが、日経225のエンベロープにも表れているのです。
なるほど、そういうことなのですか。良かれと思って行なった政策が、マーケットに負の影響を与えているときもあるのですね。勉強になりました。ありがとうございます。
お疲れ様でした。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクウェア・ジャパンはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ