週刊2分でわかるNYダウ

NYダウ平均株価の情報をタイムリーに、より分かりやすくお伝えするレポート

2016/12/26 15:33年内は静か、年明けはワイルドか

「低調な商い」

投資家の多くが休暇入りしています。これを反映して、ニューヨーク株式市場ではこう着相場が続いています。

ダウは先週、取引時間中に一時、心理的な大きな節目の20000ドルまであと12ドルまで迫りました。しかし、大台達成は成りませんでした。ダウは先週一週間で90ドル(0.46%)上昇しました。S&P500は0.25%上昇、ナスダックは0.47%上昇しました。

先週金曜日、全米の各空港は記録的な大混雑を経験しましたが、株式市場は記録的な閑散相場になりました。1日のダウの値幅はわずか35ドルでした。2013年12月30日以来で最小。取引が成立したのはわずか39億8000万株。2014年12月26日以来の薄商いでした。

ダウが20000ドルの大台を前に足踏みをしている格好です。バロンズは、今の状況は完全に理解できると解説しました。誰もが休暇を楽しみに待っているだけではなく、株価が大幅に上昇し利益が十分に確保されているからだとしています。10月末からダウは10%近く上昇しました。年初から9月までの上昇率は4.1%でしたので、大統領選を挟み上昇がいかに加速したかがわかります。最終週にあえてリスクを取りたくないとの心理が働いてもおかしくないということです。

「ダウ20000ドルに乗せるか」

こう着相場が今週も続くとの見方が優勢です。参加者が少なく、状況が変わらないからです。ただ、ダウが20000ドルの大台に乗せる可能性があると指摘されています。

歴史的に1年の最後の週は「投資家への贈物」になる例が多くあります。バロンズによると、1928年以降、S&P500は最終週の5日間の取引で平均1.14%上昇しました。これは他の時期の5日間の取引の平均上昇率を大幅に上回っています。ダウが20000ドルを今週超えてもおかしくない。

26日はクリスマスの振替で休場。今週火曜日は消費者信頼感指数、水曜日は中古住宅仮契約件数、木曜日は失業保険申請件数が発表されますが、いずれも相場への影響は限定的だとみられます。最終日の30日は、債券市場が短縮取引になります。注目されるのはトランプ次期大統領。年末にどのようなツイートをするのか、世界にどうメッセージを送るのかが注目です。今週最大の材料かもしれません。

「潜在リスクを無視し続けるか」

2016年は、世界規模で政治が大きく動いた1年でした。イギリスの国民投票がEU離脱を決め、イタリアの国民投票ではレンツィ政権への事実上の不信任を突きつけました。もっとも大きなサプライズはアメリカの大統領選。世界中のメディアや識者の予想に反し、異色のトランプ氏が勝利しました。

政治リスクにもかかわらず、世界の株価は上昇しました。特にトランプ氏の勝利後の上昇は際立ちました。マーケットウォッチは、2017年も株式市場が政治という潜在リスクを無視し続けるか注目したいと伝えました。

ウォール街では、新年も株価上昇が続くとの見方が少なくありません。しかし、バロンズは慎重な見通しを伝えました。トランプ次期政権の減税と景気刺激への期待は健在だが、すでに多くが株価に織り込まれているとしています。1月20日以降に新政権がスタートした後に期待が失望に変わる可能性があり、2017年初めは「ワイルド」になるとの指摘があると解説しました。
 
[December 26, 2016 NY 030] 

NOTE

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【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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